WOLF HOWL HARMONY、“from JAPAN”として見据える未来 ポルトガル語を含む歌詞だから大切にしたいもの

様々なカルチャーが混ざっている「Gachi Funk」MV

――言われてみると、これまでのWOLF HOWL HARMONYにはこういったワイワイした曲はあまりなかったですよね。

RYOJI:そうなんですよ。これくらいのBPMでずっとノれる曲が僕らもほしくて。リリースイベントでもみんなが一緒に手を振ってくれているので、実際にノリやすいんだろうなと思いました。

――ライブで盛り上がる曲が欲しかったとおっしゃっていましたが、そこが見事に叶えられていますね。HIROTOさんが歌う上で意識したことは?

HIROTO:僕はメロディっぽいところを担当したんですが、自分の良さをどう出したらいいのか悩んでいて。そしたらGHEEくんが「オートチューンを使ってみたら?」とアイデアを出してくれて、初めてオートチューンに挑戦しました。レコーディングしていても楽しかったですし、みんなのラップからガラリと印象を変えるような歌が歌えたんじゃないかなと思います。

――GHEEさんはどうしてオートチューンを提案したのでしょうか?

GHEE:新しいHIROTOを見つけたいなと思ったからです。こういうパーティサウンドで、しっとり歌わないヒロトが見てみたいなと思っていろいろ考えていたら、オートチューンがいいんじゃないかなとひらめきました。オートチューンの使い方もうまくて。「こうやって音使うんですね」って。新たなHIROTOが出ていました。

HIROTO:オートチューン、楽しかったです!

WOLF HOWL HARMONY / "Gachi Funk" Music Video

――GHEEさんの「こういうHIROTOさんを見てみたい」を、自分たちの手で叶えられるのは、制作に自分たちで関わっているWOLF HOWL HARMONYならではですね。「Gachi Funk」はMVも話題ですが、こちらのMVはどのようなコンセプトで作られたものなのでしょうか?

GHEE:実はキャストさん全員に意味があって。ギャルは日本特有の文化なので、世界に広めたいと思って取り入れました。お笑い芸人のカラタチさんにも出演してもらっていますが、カラタチさんはオタク。ほかにもスケーターの人たちも本当にその界隈ですごい人たちですし、今回のコレオグラフもNina Nevesさんというブラジルにルーツのある方にお願いしたこともあって、MVにもブラジリアンの方に出てもらったり。いろいろなカルチャーの人たちが共存している空間を作りたいと思ってMVを作りました。いろんなところに注目して何度も見てもらえたらうれしいです。

「One minute」の“HIROTOだから”の歌えた部分

――もう一つの新曲「One minute」はWOLF HOWL HARMONYらしいバラード。この曲で気に入っているところを教えてください。

GHEE:僕は最後のほうの「はじまりのサイン」のところです。ブリッジ前のハモリの開ける感じがとても好きです。こういう曲を歌うときのWOLF HOWL HARMONYの良さが出てるなと感じました。

SUZUKI:わかる!

HIROTO:僕はGHEEくんのラップ部分がすごく好きです。僕が歌うパートはキーが高めなんですが、GHEEくんのラップは低めでカッコいい! 「Gachi Funk」もあれば「One minute」もあるというWOLF HOWL HARMONYの二面性を楽しんでもらいたいですね。

SUZUKI:僕も好きなポイントはたくさんあるんですけど、この曲の全体的な流れや世界観が特に好きです。聴けば聴くほどいいなって思えるんですよ。自分たちの曲はたくさん聴くじゃないですか。そうやって何度も何度も聴いているうちに「ちょっと一回聴くのやめよう」ってなることが多いんですが、この曲はそれが全然なくて。聴けば聴くほど「いい曲だな」って感じるんです。

――それはすごく幸せですね。

SUZUKI:はい、うれしいです。

RYOJI:僕は最後の転調です。最初は転調がなかったんですけど、僕がパッとひらめいて「転調とかどうですかね?」と言ったらMONJOEさんもLOARさんも快く受け入れてくださいました。転調もJ-POPのカルチャーじゃないですか。今回の『tera』はワールドワイドにフォーカスしている作品なので、日本のカルチャーを取り入れたいという思いもあって提案させてもらいました。転調したあと、HIROTOの声に乗っかって流れていくメロディも心地良いです!

――この曲は最初から高いので、転調しても歌えるHIROTOさんもさすがですよね。

RYOJI:ファルセットの部分は特に高いので。

HIROTO:最後は本当にヤバいです(笑)。

RYOJI:HIROTOは無限に出せるんで助かりました(笑)。

WOLF HOWL HARMONY、ワールドワイドな広がりについて思うこと

――今伺った新曲2曲に加え、EPには既発曲「Bossa Bosa」「Marmalade」も収録されています。この2曲はリリース後、今のWOLF HOWL HARMONYにとってどのような楽曲になっていますか?

RYOJI:「Bossa Bosa」はライブではサビを踊るパートにしていることもあって、よりダンスソングになりましたね。逆に「Marmalade」はみんなで一つになれる曲になってきていて。一緒に歌ったり、一緒に手を振ったりするパフォーマンスにしているんですが、それによって、この曲に込めた思いがより届きやすくなっている気がします。聴いてくださっている皆さんもこの曲をメッセージを汲み取っている感じがして、ライブでの空気感が以前よりも柔らかくなってきているのを感じます。

――『tera』というタイトルに込めた想いと、『tera』というタイトルの作品を今のWOLF HOWL HARMONYがリリースする理由や想いを教えてください。

RYOJI:大地を意味する「terra」、領域を意味する「territory」、時代を意味する「era」、桁違いのスケールを示す「tera」など、いろいろな意味を込めて「tera」というタイトルを付けました。この作品を出して一番伝えたいのは、これからの先に期待してほしいということ。この作品はWOLF HOWL HARMONYのテーマでもある「ありのままの姿で、音楽で一つになりたい」「LOVEREDの輪を日本中、世界中に広めて行きたい」という思いを込めて作りましたが、とはいえ4曲入りのEP。この先の2ndアルバムにも期待しておいてもらえるとうれしいです。

SUZUKI:今RYOJIが言っていたことに加えて、感情の起伏や人生の凹凸というものも「tera」というタイトルには込められていて。夜から朝に向かう夜明け、過去から未来へ向かう今、WOLF HOWL HARMONYの現在地みたいなものを表現した作品になっています。だからこそ、次の作品への期待も感じられるものになっているのかなと。

HIROTO:WOLF HOWL HARMONYの現在地という考え方で言うと、今は、新しい未来への新しいステップを踏むスタート地点だと思っていて。僕たちはダンス未経験というところから始まって、いろいろな音楽と出会って表現してきたからこそのこの4曲なのかなと思うんです。僕らがこれまで歩んできた軌跡も感じてもらえたらと思います。

GHEE:「夜明け」というテーマがあるという話がありましたが、まさにこれまでの自分たちと、夜が明けたこれからの僕たちを勢いつけていくような作品にしていけたらと思っています。

――最近ではGHEEさんのTikTokライブをきっかけに、ブラジルでのWOLF HOWL HARMONYの注目度もかなり高まっていますが、これについてどのように考えていますか?

GHEE:そうですね。南米を中心に海外のLOVEREDの方が増えたなというのはすごく肌で感じています。去年までは海外のコメントのほうが珍しかったですが、最近はほとんどが海外からのコメントで。とはいえ、もちろん日本の方のコメントにも答えられるように、TikTok、インスタグラム、CLというLDHのコンテンツと、いろいろなプラットフォームを使い分けながら、全世界の人と同じように愛の交換をしたいと思っています。でも本当に変化は感じますね。TikTokライブやインスタライブのコメントでは、タイ語やスペイン語、英語、ポルトガル語……といろんな言語でコメントをいただきます。

HIROTO:韓国語も多いよね。

GHEE:あとはインドネシア語とかフランス語も見かけます。

――一部の地域で人気ということではなく、本当にワールドワイドなんですね。

GHEE:はい。でも僕たちはどこかに行くわけではなくて、地球に居続けるので。

RYOJI:「from JAPAN」は変わらないです。

――日本での目標も変わらず持ち続けていると。

GHEE:もちろんです。ずっと言っていますが、僕たちの目標はスタジアムライブ。それが叶えられたらワールドツアーで世界中のスタジアムでライブができたらと思っています。

関連記事