UVERworld、ドキュメンタリー映画に手応え TAKUYA∞は劇場のシステムに驚き「何が起きるんですか!?」

 UVERworldの結成25周年とデビュー20周年を記念したドキュメンタリー・ライブフィルム『UVERworld THE MOVIE: 25 to EPIPHANY』の公開記念舞台挨拶が12月18日、T・ジョイ梅田(大阪)で開催され、メンバーのTAKUYA∞、彰、克哉、信人、真太郎、誠果が登壇した。

 同作は、約6年ぶりの東京ドーム公演『EPIPHANY』の模様を中心に、オーストラリア・シドニーでの撮影を通して、UVERworldの現在地を描き出すものになっている。

 登壇時、“異例”の観客総立ちで迎えられた6人。真太郎は「なんで立ってたん、みんな。東京(での舞台挨拶)では座っていましたよ。でも熱気を感じました」と笑顔を浮かべた。

真太郎

 UVERworldの圧倒的かつ迫力たっぷりのライブが映し出されていることもあり、ロックファンの間で話題になっている同作。TAKUYA∞は「ファンのみなさまからのメッセージもいただきますし、友だちもみんな『良かった』『感動した』と言ってくれます」と話した一方で、「実は(完成版を)まだ観ていないんです。だから早く観てみたいな」と明かした。続けて「気持ちって変わっていくし、忘れていくもの。でも10年後、20年後、(バンドを)やっていくって決めているので、この気持ちに立ち戻れるような作品を、いいカメラで、オンもオフ(のショット)も収めてもらえると聞いたときは『ありがたい』と思いました」と、映画制作の話を聞いたときの気持ちを口にした。    

 さらにTAKUYA∞は、バンドを結成して最初のMVを自分たちの手で制作したことを思い返し、「(見返すと)恥ずかしい部分も多いんですけど、初めてのワンマンに向かってコメントしているものとか全部、克っちゃん(克哉)が残してくれているんです」と話すと、克哉も「まだ取ってあるし、前身バンドのステッカーもちゃんと持っています」と明かした。

TAKUYA∞
克哉

 一方で同作で公開されたオーストラリアでのMV撮影の裏側は、全員がリラックスムードだったこともあり、誠果曰く「使えないところがいっぱいあります。でもCrew(ファンの呼称)の方はどういうふうにMVを撮っているか分からないじゃないですか。ああいうシーンがあるので、楽しんでいただけたかなと思います」と話す。真太郎は「オーストラリアはすごく楽しかったです。(雨が降っている中)オーストラリアのスタッフの方たちが一生懸命やってくれて。そういう人たちの働きを見て、『いいものを撮りたいな』って」と気持ちを込めて撮影に臨んだそう。

 劇中では、UVERworldの楽曲に熱狂するファンの姿も映し出されている。彰は「僕も、UVERworldの曲で人生が変わったところがあるので、その気持ちが分かります」と共感。また、各メンバーが昔、手にしていた楽器を演奏する場面について、信人は「メンバー(の演奏姿)を見て、きゅんとしました。音はめっちゃ悪いんですよ、ベースとか。安っぽいんです、お年玉で買ったレベルなので。でも(新聞配達の)バイトをして買ったんで。(ベースは)TAKUYA∞と音楽をやる前のものだったので」と、思い入れの深さを振り返った。

信人
誠果

 そんな同作は12月26日より上映劇場を拡大し、ラージフォーマットでの公開も決定。正面スクリーンに加えて左右270度の視界すべてで映画鑑賞ができるSCREENX(スクリーンエックス)。“体感型”を演出するための最新システムで、座席が作中のシーンとリンクし、前後上下左右への稼働や、風、ミスト、香り、煙りなどの各種演出が搭載され、アトラクション感覚で映画を体感できる4DX(フォーディーエックス)。SCREENXと4DXが合体したULTRA 4DX(ウルトラ フォーディーエックス)。この3つのシステムで同作を楽しむことができる。

 TAKUYA∞が「何が起きるんですか!? ミストと香りって何なんですか」と驚きの声を上げると、克哉も「もはや、分からないですね!」と同じくびっくり。真太郎は、オーストラリアでの撮影が雨だったことから「みんな、びしょびしょになるよ!」と擬似体験できるかもしれないと期待した。

 バンドの歴史を語る上で欠かせないライブになった、東京ドーム公演。TAKUYA∞は「東京ドームでのパフォーマンスは、もっと未来を感じられるものにしたいと思って行っていました。新曲(「EPIPHANY」)も入れて、これからが楽しみになるものになったと思います。これからもずっとUVERworldを楽しみにしてください」とさらなる前進をファンに誓った。

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