ネクストブレイク筆頭株! カワラボ旋風吹き荒れる2025年末、SWEET STEADYに注目すべき理由

 KAWAII LAB.の快進撃が続く2025年。FRUITS ZIPPERとCANDY TUNEのNHK紅白歌合戦初出場が決まり、さらにFRUITS ZIPPERは来年2月に東京ドーム単独公演を控えている。“カワイイ”というカルチャーが、もはや一過性のブームではなく、令和のポップシーンのど真ん中に入り込んでいることを示す出来事だと言っていいだろう。その流れのなかで、次の波をつくる存在としてじわじわと期待を集めているのが、7人組アイドルグループ・SWEET STEADY(すいすて)だ。

 本稿では、KAWAII LAB.全体の盛り上がりのなかでSWEET STEADYがどんなポジションにいるのか、そして7人それぞれの個性と現在地をたどりながら、なぜいま、“すいすて”に注目したいのかを丁寧に紐解いていきたい。

 KAWAII LAB.はいま、これまでで一番といっていいほど大きな注目を集めている。FRUITS ZIPPERは「わたしの一番かわいいところ」の大ヒットをきっかけに音楽番組やフェスへ次々と進出し、ついには東京ドーム単独公演のステージへ。CANDY TUNEも「倍倍FIGHT!」がTikTokを中心に広がり続け、両グループがそろって紅白の舞台に立つことになった。2025年のカワラボは、若い世代を中心に“ここからは必ずヒットが生まれる”という信頼がすっかり根づいた一年だったと言えるだろう。そして、その2組に続くグループとして期待を集めているのが、SWEET STEADYである。

 SWEET STEADYは2024年3月にデビューし、その後わずか1年半で全国各地にファンを増やし、2025年秋には6都市を巡る全国ツアー「SWEET STEADY JAPAN TOUR 2025 -AUTUMN- 『Collection』」を開催するまでに成長した。ツアー初日のZepp Fukuoka公演で披露された「カワイイコレクション」は、これまでのすいすての方向性を鮮やかに更新する一曲であり、グループにとっての“次の章”の始まりを象徴している。

【MV】SWEET STEADY「カワイイコレクション」

 SWEET STEADYはこれまで、「ぱじゃまぱーてぃー!」「ぐっじょぶ!」「YAKIMOCHI」など、雰囲気の異なる楽曲を次々と届けてきた。共通しているのは、7人それぞれの個性が、曲ごとに自然な形で表れているところだ。かわいらしさ、軽やかさ、少し切ない感情、思わず身体が揺れるようなグルーヴ、ふっと広がる透明感など、どの曲も“かわいい”の表情がひとつではない。むしろそれこそが、KAWAII LAB.が掲げる“多様なかわいさを肯定する”というテーマに最も寄り添った魅力と言える。

 そんななかで生まれた「カワイイコレクション」は、すいすてにとって特別な意味を持つ1曲だ。これまで散りばめられてきた“かわいい”の要素をひとつの歌にぎゅっとまとめたことで、グループがいまどんな成熟を迎えているのか、そしてこの先どんな方向へ進もうとしているのかが、よりはっきり見えるようになった。7人の色がきれいに重なる瞬間をそのまま曲にしたような、いまのSWEET STEADYを象徴する楽曲だと感じられる。

 グループの個性を形作る7人のメンバーも紹介しておきたい。

すいすてを支える“安定”の柱・奥田彩友

奥田彩友

 青を担当する奥田彩友は、落ち着きと場の空気をふっと整える穏やかさが印象的だ。2019年にアイドルグループ・IDOLATERのオリジナルメンバーとしてデビューし、モデル活動も並行してきた経歴は、彼女の立ち居振る舞いやステージ上の所作にそのまま表れている。170cmの体躯を活かしたしなやかなライン、表情の柔らかさ、無理をしない自然体の強さ、そのどれもが、経験に裏打ちされた奥田ならではの魅力だ。派手に自己主張するわけではないのに、フォーメーションのどこにいても視線を落ち着かせてくれる安定感があり、グループ全体を俯瞰して立ち位置を調整できる稀有なタイプでもある。アイドル経験者7人が集まるSWEET STEADYにおいて、奥田の“安定”は花束を束ねる茎のように、全体のまとまりを支える大切な柱になっている。

小柄だが世界を見据えるパワーの持ち主・音井結衣 

音井結衣

 水色を担当する音井結衣は、150cmという小柄な身体からは想像できないほどダイナミックなステージングで観客を惹きつける存在だ。愛知県出身でアメリカ育ちというバックグラウンドを持ち、英語が堪能な点も特徴で、“原宿から世界へ”というグループのビジョンと自然にリンクしている。かつてのグループ活動で培ったライブ経験もあり、ステージでの音井はいつも自信にあふれている。全国ツアーでは、その現場主義の気質がさらに鮮明になった。小柄な体格とは裏腹に、しっかりとした体幹でフォーメーションを支え、軽やかな身のこなしで視線をさらっていく。その姿は、まさに“スモールサイズのエナジー源”と呼びたくなるような存在感で、音井がSWEET STEADYにもたらしている力は決して小さくない。

すいすての“Kawaii”に深みを加える・栗田なつか

栗田なつか

 ピンク担当の栗田なつかは、ふんわりとした雰囲気のなかに、静かな芯の強さを宿したメンバーだ。京都出身らしい柔らかい物腰と、相手をほっとさせるような笑顔は、すいすての“癒し”としてグループの空気をやさしく整えてくれる。しかし、ひとたびステージに立てばその印象はがらりと変わる。ダンスは驚くほどキレがあり、曲ごとに表情も鮮やかに切り替わるタイプで、とりわけ「YAKIMOCHI」のように感情のニュアンスが求められる楽曲では、栗田の細やかな表現が作品の“可愛さの深み”を引き上げている。癒し系の柔らかさと、ステージで見せる強さ。そのコントラストこそが、栗田なつかの大きな魅力といえる。

器用さと表現力で魅せる“職人肌”・塩川莉世

塩川莉世

 紫を担当する塩川莉世は、複数のグループを渡り歩いてきた経験値がそのまま表現力として立ち現れている“職人肌”のメンバーだ。山梨県出身で、2000年生まれ。アイドルグループに在籍していたほか、モデルやタレント活動も並行してきた。だからこそ、歌唱においては音程の安定と声色の多彩さが際立ち、ステージ上ではダンスの体の使い方がとても滑らかである。また、ステージ外では物腰が柔らかく、後輩や仲間に対して自然と視線を向ける“思いやり”のある存在としても知られている。曲ごとに異なる世界観を丁寧に理解し、メンバーの個性を活かしつつグループの空気を整える塩川の姿は、ステージを観れば自然と目に留まるはずだ。

ライブでひときわ輝く存在感・庄司なぎさ

庄司なぎさ

 オレンジ担当の庄司なぎさは、すいすてのなかでもひときわ“ライブで輝く”タイプだ。北海道から上京してアイドルを続けてきた覚悟と、根の強さがそのままパフォーマンスに表れている。いくつものグループで経験を積んできた経歴は、いまの庄司の堂々としたステージングを形づくる大きな土台になっている。躍動感のあるダンス、通る声、そしてMCでの勢いのある回し方。ライブの温度を一気に上げてくれる存在で、彼女が前列に入るだけで曲の推進力が増すと言われるのも納得だ。真っ直ぐで熱いそのエネルギーが、SWEET STEADYのステージの熱量をつくっている。

すいすての“外仕事クイーン”・白石まゆみ

白石まゆみ

 赤を担当する白石まゆみは、“かわいさ”と“外の現場での発信力”を兼ね備えた存在だ。グラビア・モデル・舞台と多彩な活動歴を持ち、その華やかさがグループの知名度を押し上げてきた。TBS系『アッコにおまかせ!』準レギュラーをはじめ、『Pontaパス』のWebCMや公式コンシェルジュ、店内・レジ放送など個人仕事の広がりはすいすて随一で、好きなことを武器にチャンスへ変えていく姿勢が白石らしさを象徴している。また、NHK『沼にハマってきいてみた』でのリポーター経験など、多彩な現場で磨かれたコミュニケーション力は、SWEET STEADYの“外への広がり”を支える大きな原動力になっている。白石は、SWEET STEADYの魅力をより多くの人へと届けるためのフロントランナーだ。

天真爛漫な自由さと勢いを運ぶ・山内咲奈

山内咲奈

 黄色担当の山内咲奈は、SWEET STEADY最年少らしい“自由さ”と“勢い”でグループに新しい風を運ぶ存在だ。天真爛漫で感情表現がまっすぐなタイプで、作り込むというより、その瞬間に湧いた気持ちをそのままパフォーマンスに乗せる。だからこそステージには自然なライブ感が生まれ、「おねがいペンタス」など可愛い楽曲では、その素直さがひときわ映えるのだ。MCでは思わぬ一言で場の空気をふっと変えることもあり、最年少ならではの自然体な魅力が、すいすてに軽やかなアクセントを加えている。

 このようにSWEET STEADYの魅力は、決して誰か一人のスター性だけで成り立っていないところにある。メンバー全員がしっかりと“自分の強み”を持ちながら、互いを引き立て合うことで生まれる総合力。そのバランスの良さが、グループの“可愛い”をより多彩に、より深く見せてきた。全員が主役になれるからこそ、7人で並んだときの輝きが一段と増すのだ。そして「カワイイコレクション」は、その総合力がひとつに集まった象徴的な一曲となった。この楽曲をきっかけに、2026年春には幕張メッセ2DAYS公演も控えているSWEET STEADYはいま、さらなる飛躍の入り口に立っていると言っていい。KAWAII LAB.の新たな歴史をつくる存在として、“可愛い”の形をアップデートし続けるグループとして、これからのSWEET STEADYから目が離せない。

■リリース情報
SWEET STEADY 14th Digital Single『カワイイコレクション』
配信中
配信URL:https://kawaii-lab.lnk.to/KAWAII_COLLECTION

『1st LIVE FILM at Zepp Haneda SWEET STEADY 1st ANNIVERSARY TOUR 2025「SWEET BLOOM」』
発売日:2025年12月10日(水)
価格:通常盤 Blu-ray 6,600円(税込)/通常盤 DVD 5,500円(税込)
仕様:Disc 1枚(ライブ本編)
予約はこちら:https://lnk.to/SS_1stLIVE_FILM

■イベント情報
『SWEET STEADY 2nd ANNIVERSARY LIVE』
日程:2026年4月4日(土)、5日(日)
会場:千葉県 幕張メッセ 国際展示場 ホール9,10
詳細はこちら:https://sweetsteady.asobisystem.com/feature/2nd_anniversary_live

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