STUTS、最高の仲間たちと見せた極上のセッション 『tiny desk concerts JAPAN』収録現場へ潜入
STUTSが出演する『tiny desk concerts JAPAN』が、NHKワールドJAPANで10月26日、NHK総合で10月27日より放送される。9月初旬、NHK放送センターにあるオフィスの一角にて収録が行われた。
『tiny desk concerts JAPAN』は、アメリカの公共放送NPRが2008年よりネット展開し、全世界にブームを巻き起こした音楽コンテンツ『tiny desk concerts』の日本版。2024年春から、NHKが本家アメリカのNPRよりライセンス、さらにはノウハウを受け取り、日本のアーティストで番組を制作。これまで藤井 風や稲葉浩志(B'z)などが出演してきており、今年4月からシーズン2のレギュラー放送がスタートしている。
STUTS、豪華ゲスト&演奏陣との極上のセッションを披露
プロデューサー、トラックメーカー、MPCプレイヤーでもあるSTUTSが、今回「STUTS with friends」として『tiny desk concerts JAPAN』に初登場。岩見継吾(Cb)、高橋佑成(Pf)、仰木亮彦(Gt)、吉良創太(Dr)、武嶋聡(Sax / Fl)といったバンドメンバーに、須原杏(Vl)、町田匡(Vl)、林田順平(Vc)のストリングス、さらにMaya Hatch(Vo / Cho)、 butaji(Vo / Cho)のボーカル・コーラスが加わった特別編成で、Yo-Sea 、NENE、Kohjiya、Daichi Yamamoto 、Campanella、Ryugo Ishida、SANTAWORLDVIEW、仙人掌、鎮座DOPENESSといった9人のシンガー・ラッパーを迎えた総勢20人による「STUTS with friends」が完成した。
「『tiny desk concerts』では、生声、生音のみでライブを届けていくが、MPCの場合そうはいかないため、スピーカーを通じてSTUTSが演奏するサウンドが届けられた。なお、MPCはSTUTSが演奏しやすいベストな高さ(94~5cm)になるように、番組スタッフが辞書やスケッチブックを積んで微調整していったとのことだ。
Daichi Yamamotoとの「Cage Birds」、NENEとbutajiをフィーチャリングした「Presence III」、Yo-Seaを迎えての「Flower」、Kohjiyaとの「99 Steps」と多彩なゲストが放つ珠玉のリリックが昼間のオフィスに刻まれていく。「Presence III」はbutajiが作詞・作曲を手掛けており、本来フィーチャリングで参加している角田晃広(東京03)のパートを担当。どこか角田のボーカルを彷彿とさせる声色だ。なお、松たか子のパートは、Maya Hatchが歌唱している。また、「One」では、本来tofubeatsがゲストボーカルを務めるが、今回はSTUTSがボーカルを担当した。
『tiny desk concerts』の動画を観ながら選曲したというインスト曲「Never Been」を挟み、「Expressions」はマイクリレー形式でセッション。Daichi Yamamotoに始まり、締めを飾る鎮座DOPENESSまで、デスクにゲストが集っていく様子は圧巻だ。フロアにも自然発生的にクラップが生まれていた。なお、北里彰久のパートは、butajiが担当している。
『tiny desk concerts JAPAN』では史上最大となる20人でのライブ収録を終え、STUTSは「普段と全然環境が違うので、ドキドキしながら来たんですけど、ここでしか体験できない演奏の楽しさがあるなと思いました」と振り返る。地声でMPCというスタイルからは、自身のスタジオでレコーディングする前にセッションをする感覚に近かったようだ。
収録はKアリーナ横浜でのワンマンライブ『Odyssey』の前に行われており、収録時点ではリハーサル真っ只中であることに触れながら、「スケジュールが詰まった目まぐるしい1年」だったと2025年を振り返る。続けて、STUTSは「あとはいろんな変化もあったので。でも、その変化としっかり向き合ったつもりでもあるんだけど、逆に忙しかったから良かった」とも語り、取材会を締めくくった。
■放送情報
【国際放送】NHKワールドJAPAN
10月26日(日) 11:10-11:39、19:10-19:39
10月27日(月) 0:10-0:39、6:10-6:39
【国内放送】 総合テレビ
10月27日(月) 0:55~1:24 ※10月26日(日)深夜