Mrs. GREEN APPLE、SixTONES、FALL OUT BOY、aespa……『SUMMER SONIC 2025』豪華アクトの注目ステージを振り返る
ALICIA KEYS(『サマソニ』DAY-2)
今や多くのフォロワーを持つ“稀代の歌姫”アリシア・キーズ、実に12年ぶりの来日公演であり、『サマソニ』への出演は2008年以来17年ぶり。そんな貴重なステージを今年の『サマソニ』DAY-2のMARINE STAGEヘッドライナーとしてたっぷり楽しめるとは、なんとも贅沢なことだろう。力強いアカペラに続いてピアノ弾き語りによる「Fallin'」から始まったステージは、曲が進むにつれゴージャスさを増していき、唯一無二の歌声と時代を彩ってきた名曲群で会場を“アリシア色”に染め上げていく。以降も「You Don't Know My Name」や「If I Ain't Got You」といったヒットナンバーの数々が連発され、ライブ後半にはAwichをはじめとする国内女性ラッパーたちやAIとの、この日限りの特別なコラボレーションも実現。彼女が後世に与えた影響とそこから生まれた新たなムーブメントが交差する、歴史的瞬間となった。
aespa(『サマソニ』DAY-2)
2020年のデビュー以降、本国である韓国はもちろんのこと、日本や欧米でも高い人気を誇るaespaがついに『サマソニ』初登場。しかもMARINE STAGEという大舞台で、アリシア・キーズとカミラ・カベロという世界的アーティストに挟まれた最高のポジションで、その実力と存在感を発揮する絶好の機会となった。バックバンドやダンサーを引っ提げ、昨年大ヒットを記録した「Supernova」からスタートしたライブは、30度を軽く超える外気にも負けない抜群の歌声とクオリティの高いダンスでオーディエンスを魅了。「Armageddon」や「Whiplash」などの楽曲を通して、ワールドワイドで活躍する彼女たちの実力を、存分に味わうことができた。また、メンバー4人が花道やセンターステージに移動するたびに悲鳴のような歓声が湧き起こるなど、その確かな人気ぶりも随所から体感することができることだろう。
CAMILA CABELLO(『サマソニ』DAY-2)
ガールズグループ FIFTH HARMONYを2016年に脱退して以降、ソロアーティストとして実績を上げてきたカミラ・カベロだが、意外にも今回の『サマソニ』が日本での初ライブとなる。そんな記念すべき公演は、ステージ上に設置された可動&可変式立方体の頂上から登場した彼女が「Shameless」を堂々と歌い上げるところからスタート。途中から加わったダンサーたちと曲ごとに分離&変形するセットを用いて、ショーアップされたステージが展開されていく。昨年の最新アルバム『C,XOXO』からの楽曲のみならず、「Never Be The Same」や「I LUV IT」などを交えた、まさにオールタイムベストと呼びたくなるようなセットリスト含め、初めての日本でのライブはカミラのソロキャリアを総括するような見応えのあるものだ。
Mrs. GREEN APPLE(『サマソニ』DAY-2)
今年の『サマソニ』出演者で大きな話題を呼んだMrs. GREEN APPLE。最終発表で追加が発表された彼らは、東京DAY-2のMARINE STAGEトップバッターとして出演。初のMARINE STAGEでパフォーマンスする彼らのライブは、「ANTENNA」を筆頭に数々のヒット曲、名曲を連発。3年前の『サマソニ』出演時について「僕らは3年前に出ていますが、若井さんはそのとき体調を崩されて立ってなくて」と大森元貴(Vo/Gt)が振り返っていたが、この日はその雪辱を果たす意味もあったのだろう。しかしながら今年10周年を迎え、今や国民的バンドへと成長した彼らにとってはそんな過去のトピックは無用と言えるほど、圧巻のライブが繰り広げられた。大森の軽妙なMC含め、短い時間ながらも彼らの魅力が凝縮された見どころ満載のステージとなっている。
NiziU(『サマソニ』DAY-2)
NiziUの歴史において『サマソニ』はとても重要なフェスと言える。というのも、彼女たちが初めて観客の前でパフォーマンスしたのが2021年に『サマソニ』と同じくZOZOマリンスタジアムで開催された『SUPERSONIC 2021』であり、そこから4年を経て満を持して本家『サマソニ』に凱旋するのだ。東京DAY-2のPACIFIC STAGE大トリという大舞台を与えられた彼女たちは、その人気を爆発させることとなったプレデビュー曲「Make you happy」をはじめ、数々のヒットチューンや『サマソニ』のステージで初パフォーマンスの「What if -Japanese ver.-」などを披露。この4年でどれだけ成長したかを観客にアピールする、絶好の機会となった。
以上、こちらでピックアップしたアーティストのステージの様子や見どころを紹介したが、番組ではどの曲がオンエアされるのかにも注目だ。また、10月14日のハイライト番組および10月26日の本放送ではここで紹介したアーティスト以外の放送・配信も予定されており、アーカイブ配信や録画でも、何度でも『サマソニ』らしい多様性豊かなラインナップをぜひ楽しんでいただきたい。
※ヘッドライナー以外はアルファベット順
【番組情報】
SUMMER SONIC 2025 ハイライト
10月14日(火)午後7:00 WOWOWライブで放送/WOWOWオンデマンドで配信
※放送・配信終了後~2週間アーカイブ配信あり
SONICMANIA
10月26日(日)午前10:00 WOWOWライブで放送/WOWOWオンデマンドで配信
SUMMER SONIC 2025 DAY-1
10月26日(日)午後0:30 WOWOWライブで放送/WOWOWオンデマンドで配信
SUMMER SONIC 2025 DAY-2
10月26日(日)午後6:30 WOWOWライブで放送/WOWOWオンデマンドで配信
※SONICMANIA、SUMMER SONIC 2025 DAY-1、SUMMER SONIC 2025 DAY-2は放送・配信終了後~30日間アーカイブ配信あり