STARGLOW、メンバー5人を徹底解説! “夢の見方を教える”グループへ――BMSGの集大成として羽ばたく才能と実力

 BE:FIRST、MAZZELに続くBMSGの3つ目のボーイズグループ・STARGLOWが、9月19日にプレデビューを果たした。10代限定のオーディションプロジェクト『THE LAST PIECE』から誕生した彼らは、平均年齢18.6歳とBMSG内で最も若いグループ。CEOであるSKY-HIに、「創業以来、BMSGが掲げてきた理想像/音楽力をすべて体現してくれる」と言わしめるほどの才能と実力の持ち主が集結しており、歌やダンス、ラップはプレデビューとは思えないのクオリティに仕上がっている。それゆえか、プレデビュー曲『Moonchaser』のMVは、公開から一日足らずで100万回再生を突破。早くも話題を呼び、多くのファンを魅了し始めているようだ。

 本稿では、そんな大注目の新星グループ・STARGLOWのメンバーをひとりずつ紹介していきたい。

RUI

STARGLOW ‘Moonchaser’ Music Video #RUI #STARGLOW #SG_Moonchaser

 18歳のRUI。2021年に開催され、BE:FIRSTが誕生したオーディション『THE FIRST』では脱落したものの、当時14歳だったRUIの才能に惚れこんだSKY-HIが、BMSG初のTRAINEE(研修生)として迎え入れたメンバーである。合格発表の際、SKY-HIがRUIを「僕の宝物」と表現したことからも、彼をいかに大切に育ててきたかがよくわかる。

 そんなRUIの魅力は、なんといってもステージングにおける求心力。唯一無二のオーラで視線を奪う、いわばカリスマ的存在のアーティストだ。憂いを帯びた切ない表情から、鬼気迫る熱量高いパフォーマンスまで、楽曲ごとに幅広い表現を見せる。その一方で、どんな姿にも儚さや色気が漂うのが特徴だ。オーディエンスはそんなRUIの表現を通して、楽曲の世界観をより深く繊細に味わうことができるだろう。

 また、RUIは普段からみんなの輪の中心にいるムードメーカーでもある。大きなプレッシャーを抱いているはずのオーディションの局面でも天真爛漫に振る舞い、場を和ませる場面が多く見られた。年下の参加者からは、「RUIくんになりたい」と憧れを抱かれるほど。ステージ内外問わず人を惹きつけるRUIの魔性の魅力は、STARGLOWをグローバルな舞台で輝かせるための原動力となるだろう。

TAIKI

STARGLOW ‘Moonchaser’ Music Video #TAIKI #STARGLOW #SG_Moonchaser

 RUIと同じく18歳のTAIKI。彼も『THE FIRST』のリベンジを遂げるべくオーディションに挑んだBMSG TRAINEEで、幼い頃からラップバトルに出場してスキルを磨いてきた生粋のラッパーだ。SKY-HIから「ラッパーとして世界ナンバーワンまで上り詰める」という夢を託されるほど、厚い信頼を寄せられている人物でもある。

 彼の魅力として最初に挙げるべきなのは、やはりその圧倒的なラップスキル。難易度の高いリズムも難なくこなし、明瞭な発声をキープしながらも、緩急を自在に操る。アグレッシブなTAIKIのラップは、高みを目指すSTARGLOWのギラついた野心を表現するのに最適と言えるだろう。またダンススキルも高く、プレデビュー曲「Moonchaser」のダンスパフォーマンスでは、彼の軽やかで洗練された動きが光っている。

 ステージではパワフルなTAIKIだが、仲間のために動く優しさも併せ持っている。『THE LAST PIECE』は、参加者が複数のチームに分かれて挑む審査も多かったが、そのなかでもすぐにチームの垣根を飛び越え、ほかのメンバーへ積極的にアドバイスしていたのがTAIKIだった。また、BMSG TRAINEEとしてともに切磋琢磨してきたRUIが合格を告げられた際、「RUIの努力が報われてよかった」と涙を流した姿も、彼の人間性の美しさにほかならない。

KANON

STARGLOW ‘Moonchaser’ Music Video #KANON #STARGLOW #SG_Moonchaser

 19歳のKANON。2023年に開催され、MAZZELが誕生したオーディション『MISSIONx2』で脱落したのち、RUI、TAIKIとともにBMSG TRAINEEとして活動しながらデビューを目指してきた。

 彼の武器は、持ち前の低音から伸びやかな高音まで響かせる豊かな歌声だ。審査の度にその実力を存分に見せてきたが、なかでもBE:FIRSTとの戦いを展開した「VS プロアーティスト審査」で課題曲「Secret Garden」をパフォーマンスした際には、すでにプロと肩を並べるほどの堂々とした歌唱を披露してSKY-HIを驚かせ、MVPを獲得。10代とは思えない落ち着きと大人っぽさがあり、難易度の高い楽曲に挑む際も「KANONなら大丈夫」と思わせてくれるような余裕と自信が感じられるのも大きな魅力である。

 オーディション中には鼻の調子が悪くなり、自身の武器である歌に影響が出る場面もあったが、「新しい声を見つけられた」とポジティブに受け止め、パフォーマンスに全力を尽くす姿も印象的だった。音楽に誠実に向き合うことのできるKANONは、今後もグループの支柱となり、STARGLOWを安定させる役割を担ってくれるだろう。KANONがいるからこそ、ほかのメンバーは自分らしく自由に素直に音楽を楽しめる。そんな拠り所にもなりうる器の持ち主だ。

GOICHI

STARGLOW ‘Moonchaser’ Music Video #GOICHI #STARGLOW #SG_Moonchaser

 18歳のGOICHIもまたBMSG TRAINEEとしてスキルを磨き、デビューを夢見てたどりついたメンバーだ。GOICHIの光るポイントは、独特の声質とエッジボイスを駆使した迫力満点のラップ。TAIKIとはまた違うワイルドな印象を放ち、グループに新しい色を乗せることのできるアーティストだ。

 また、ハードな表現のみならず、甘く誘うようなニュアンスや、優しいバラードソングまで歌いこなす。ラップもボーカルも、どちらも自在に操ることのできるメンバーだ。一見やんちゃそうにも思えるビジュアルだが、笑うと柔らかくなる表情もとても魅力的で、2次審査であらためて対面したSKY-HIが思わず「モテそう」と口にしたことも。

 ワイルドさとスウィートさの二面性でオーディション中から視聴者を魅了してきたGOICHIだが、一時は「天井が見えた」と評され、悩む時期も。それでもストイックに自分を磨きながら新たな表現を模索し、天井を打ち破って成長。その芯の強さも、アーティストとしての強力な武器である。今後の活動のなかで、さらに表現の幅を広げ、オーディエンスを楽しませてくれるはずだ。

ADAM

STARGLOW ‘Moonchaser’ Music Video #ADAM #STARGLOW #SG_Moonchaser

 20歳のADAMは、STARGLOWのなかで一般応募からデビューを勝ち取った唯一のメンバーだ。ほかの候補生と比べるとダンスや歌唱歴が浅かったものの、自身の課題をクリアするため愚直にレッスンを積み重ね、驚異的なスピードで成長。その結果、見事にデビューの座を掴んだ努力家である。

 ADAMのパフォーマンスは、そんな努力の跡をまったく感じさせないほど優雅で、どこかミステリアスな雰囲気すら漂う。特に少しトーンの高い歌声は聴く者を魅了する武器であり、審査を経るたびに感情豊かでエモーショナルな表現になっていったのが印象的だった。

 SKY-HIから贈られた「簡単じゃないけど不可能ではない」という言葉を胸に、怯むことなく挑み続けたADAM。オーディション中、難易度の高い課題曲に苦戦して場の雰囲気が沈んでいた際に、最も追い詰められていたはずのADAMがモノマネを披露して空気を変える場面がたびたびあった。肝の据わった人柄は、グループにとってもアーティストにとっても大きな強みに違いない。

 それぞれが強力な武器を持ち、BMSGの集大成として世に送り出されたSTARGLOW。彼らが誕生するきっかけとなった『THE LAST PIECE』は、 「夢の見方を教えよう」というSKY-HIの思いが込められたプロジェクトだった。

 挫折を乗り越え、仲間とともに夢のステージへ踏み出した者。壁にぶつかっても走り続けて夢に辿りついた者。遅れを感じながらも自分を信じて努力し、夢を掴み取った者――。これからは彼らの活躍する姿が、多くの人々に、そして音楽シーンに大きな夢を与えてくれるはずだ。

 新たなスターが輝き出す瞬間を、楽しみに見守りたい。

STARGLOW / Moonchaser -Music Video-

SKY-HIが信じる本気で夢へ立ち向かう10代の力 『THE LAST PIECE』ファイナリスト10名、デビューへの王手

『THE FIRST』から誕生したBE:FIRST、『MISSIONx2』から誕生したMAZZELに続く、3組目のボーイズグルー…

日高光啓(SKY-HI)「会社の成長の可能性を閉ざす」 音楽業界の“CDビジネス依存”への危機感とBMSGの改革

日高光啓(SKY-HI)が代表取締役を務めるマネジメント/レーベル「BMSG」が、「BMSGから音楽業界を持続不可能にしないため…

関連記事