Number_i、フィジカル作品に表れる“らしさ” TOBEアーティスト初のCDショップでの販売――チャート躍進への期待

 Number_iが、9月22日に2ndフルアルバム『No.Ⅱ』をリリースした。

 『No.Ⅱ』は、平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太のそれぞれがプロデュースした楽曲を含む全16曲が収録された、前作から約1年ぶりのフルアルバムである。CDは初回生産限定盤A、初回生産限定盤B、通常盤の3形態で販売。初回生産限定盤のBlu-rayには、それぞれ異なる特典映像も収録されている。

 『No.Ⅱ』は新たな試みとして、発売日から10月12日までの期間限定で、全国のタワーレコードでも販売されている。そもそも、TOBE所属アーティストのCD作品が「TOBE OFFICIAL STORE」以外で流通されるのは、今回が初のことだ。

 初回生産限定盤Aの特典映像は2種類。ひとつは、アルバムのリードトラック「未確認領域」のMVビハインド映像だ。ブランコのシーン、空中を舞っているようなシーン、カラフルな風船でできたトンネルを抜けるシーン……と、さまざまなシチュエーションが見られる「未確認領域」のMV。こうやって撮影されていたのだと裏側を知ると、MVを観るのがまた一段と楽しくなる。もうひとつは、CDジャケットとブックレット撮影の模様を追ったもの。すべて撮り終えるまで3日かかったといい、各ビジュアルのコンセプトを知ると同時に、撮影チームと協力しながらそれを表現する3人の姿に見入ってしまう。

Number_i - 2nd Full Album "No.Ⅱ" [Limited First Edition A] Bonus Video
Number_i - 2nd Full Album "No.Ⅱ" [Limited First Edition A] Bonus Video

 初回生産限定盤Bに収録されている映像は、メンバーが“未確認領域飯店”という飲食店を訪れ、とある企画に挑むもの。お店の案内によれば、“未確認領域飯店”は客自身が中華フルコースを手掛ける、新感覚の中華料理店だという。岸が前菜、神宮寺が主菜、平野が点心、そして全員で主食と、担当料理を割り振られた3人。それぞれ調理に挑むが、レシピは一部の工程が隠されているうえに、食材や調味料は中国語で書かれているなど、“未確認領域”な部分ばかり。はたして、3人は無事に料理を完成させることができるのか――。パフォーマンス時とはまた異なる、3人のコミカルなやり取りに頬が緩みっぱなしになる。

Number_i - 2nd Full Album "No.Ⅱ" [Limited First Edition B] Bonus Video

 『No.Ⅱ』発売を記念して、販売店舗となるタワーレコードではいくつかの施策も行われている。対象店舗では『No.Ⅱ』にちなんだパネルが展示されているほか、メンバーのオリジナルコメント映像を店頭のデジタルサイネージにて放映。大阪・梅田NU茶屋町店、福岡・アミュプラザ博多店では9月22日~28日、東京・渋谷店、愛知・名古屋近鉄パッセ店は10月6日~10月12日の期間、3人がMVやライブで着用した衣装も展示されている。まさに、タワーレコード店舗全体でアルバムのリリースをお祝いするようだ。

 『No.Ⅱ』のタワーレコード売上分は、TOBEアーティストの作品では初めてオリコンのアルバムランキングの集計対象になっていることも気になるポイントである。Number_iは、今年5月にリリースされた『GOD_i』で『オリコン上半期ランキング2025』の「デジタルアルバムランキング」の1位を獲得(オリコン調べ/※1)。昨年の同ランキングでは『No.O -ring-』が1位だったため、2年連続首位に輝いている。今作『No.Ⅱ』も、タワーレコードのみでの販売にもかかわらず、3日間で累積売上2万1767枚となっている(※2)。これまでデジタル部門では圧倒的な強さを見せてきただけに、フィジカルチャートでもどこまで数字を伸ばすのか期待したい。

 リリースを記念した施策も含めて、盛り上がりを見せている『No.Ⅱ』。音楽は今や配信で聴けるけれど、形となったものを手にするのはまた違ったささやかな楽しみがあるのだと、今アルバムを開きながらあらためて思う。

※1:https://www.oricon.co.jp/news/2392295/full/
※2:https://www.oricon.co.jp/news/2408552/full/

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