超特急が証明し続けてきたこととは何だったのか? 2025年夏、繰り広げた絶景と交わした“ドーム”への約束

 華やかなダンスパフォーマンスを繰り広げたアンコール1曲目「踊ライナー」のあと、メンバー各々が想いを語った。

「埼玉は僕の地元というのもあったんですけど、超特急にとって“最大”の場所をいつか超えたいとずっと思ってて。熱い気持ちが燃えたぎりながらライブをさせてもらったし、みんなに歌で届けられたんじゃないかなと思っています。ユーキが言ってたけど、諦めなかったら超えられるんですよ。俺らの夢はまだまだあって、まだまだ通過点。またいつかみんなと笑って泣いて、そんなライブができたらいいなあと思ってます」(シューヤ)

「一回、照明やモニターを消せたりします? みんな手を振ってください。(会場全体が暗転し、ペンライトの光が満天の星のように広がる)――ここに約3万人がきてくれて、3万人分の生活と人生があって、そんな人生のなかで一緒に過ごせてることが本当に幸せですし、ここにこられなくて、気持ちを送ってくださっている方々もいらっしゃる。デカい会場がすべてではないし、みんながいてくれるだけで幸せですけど、僕たちがデカいところに行くことによってみんなが喜んでくれるのが、すごく幸せなんです。だから自分の言霊を信じて、みんなをデカいところに連れて行きます! 僕たち超特急を信じて、一緒に歩んでくれたらなと思ってます」(カイ)

「とにかく今日一日、楽しかったです。みなさんのおかげでこの会場に立てていますけど、次はドームへみんなで一緒に行きましょう。それまで死なないでください。俺も死にません。そのために筋トレをしています」(マサヒロ)

「8号車のみなさん、今日はありがとうございました。楽しかったでーす! みんなのおかげで、みんなよりも楽しかったです(笑)。ありがとうございました!」(タクヤ)

「今回のツアーは嘘偽りがないとすごく感じていて。メンバーと各地に行った時に過ごす時間もそうだし、楽屋でわちゃわちゃする時間だったり、こうやってライブをする時間だったり、素敵な時間を過ごしてきた実感があります。こうして僕たち史上最大規模でライブができて本当に幸せだし、言葉では言い表しきれない幸せがあります。超特急と出会ってくれてありがとうございます! まだ終わってないから。ここからなんで。マジ、ここからだから、みんな気抜くんじゃねえぜ!」(ユーキ)

「本当に楽しかった。一桁号車のメンバーが立ったステージに、9人で立てたことがとても嬉しいです。大好きなグループ、憧れのグループが立ったステージに一緒に立てるのが本当に嬉しいんですよ。今日はパフォーマンスにすべてをぶつけたので、届きましたよね? 最高の日でした!」(アロハ)

「楽しい一日でしたし、みんなの笑顔、楽しい顔が見られて、本当に幸せでした。今日、本当はパパが来る予定だったんですよ。でも、体調を崩してこられなくなっちゃって。明日くるみたい。そんなお父さんのためにも今日のパフォーマンスはいい出来だったんじゃないかなと思ってます。(お父さんは)空港にたぶんいるから、『頑張って!』って言ってほしいんだ。これだけ人数がいたら聞こえるよ。『せーの!』で『頑張って!』って言って! いくよ? せーの!(8号車『頑張って!』)――もう回復したと思います!」(ハル)

「さいたまスーパーアリーナは久しぶりだし、スタジアムモードは初めてです。8号車のみなさんが集まってくださったから、このツアーを締めくくれています。残りあと一日ありますが、この場所に立ってライブをすることができて、それがいちばん幸せだなと思いました。8号車のみなさんの笑顔とか、いろんな表情や感情を共有できるのはすごく楽しいし、こんなに幸せなことはないです。この幸せに対する僕なりの恩返しとして、歌で返していけたらなと思いました。素敵な笑顔、いろんな感情をお届けしていきますので、これからもよろしくお願いします」(タカシ)

「トロッコで向こうのほう(アリーナ後方)に行きましたじゃん? イヤモニをしているんですけど、そこから流れてくるリズムと、あっちにいて聴こえる音がめちゃくちゃズレてて。そのズレが、今までやってきた場所のなかでいちばんデカかったんです。今日、乗車してくださった全員にこの言葉を言いたいです。『EVEってんじゃん!』。……ここで言うべきか今も悩んでいるんですけど、あえて言ってみます。後輩の稜海ちゃんが10月に公開収録(文化放送のラジオ番組『稜海しました!超特急QR』の公開収録)をするので、ぜひ行ってほしいというのと……。3秒くらい暗転してもらっていいですか?(会場全体が暗転する)――ありがとうございます。もう一回見たかっただけです(笑)」(リョウガ)

 それぞれの形で気持ちを伝えていく9人。そして、「最高の夏、思い出作ろうぜ!」とユーキが8号車に呼びかけて「Summer love」がスタート。屋内なはずの空間に、青い空、白い入道雲、眩しい太陽が見えるかのごとく、眩い景色が生まれた。ラストの曲「走れ!!!!超特急」で9人は列車のように仲よく連なり、ステージの左右の端にまで移動しながら手を振る。8号車の大合唱は、このライブに終始満ち溢れていた幸福感を目一杯に高めていた。

 「以上! 僕たちは、超特急でした!」――9人がポーズを決めてエンディングを迎えると、ステージを包んだ歓声と拍手。名残り惜しそうにしていたメンバーたちの優しい表情を眺めていると心が和んだ。最後までステージに残っていたタカシの「8号車のみんな、幸せにするからね。大好きやで。ありがとう!」という言葉が思い出される。メンバーと8号車が相互に思い合うその気持ちが、ライブのエンディングを一際爽やかな、そして晴れやかなものにしているのを感じた。

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