BMSGが理想とするアーティストの形　鍵となる“今年デビューするグループ”としての即戦力、激戦の4次審査終盤へ

　これで全チームのクリエイティブ審査本番は終了。審査に入る前、SKY-HIは緊張した面持ちの参加者に向かって「どんな結果になったとしても、今日はワールドクラスで見てもヤバい一日でした。こんな日を作ってくれて、今日ここまで生きてきてくれて、本当にありがとうございました」とあらためて思いを伝える。

　想像以上にハイレベルな戦いに審査は難航したものの、“今年デビューするグループ”ということを軸に全14名の通過者が決定。本エピソードでは、TAIKI、KEI、GOICHI、TAICHI、KANON、YUTA、ADAMの7名が名前を呼ばれたのだった。

　最初に合格者として名前を呼ばれたのは、今回のMVPでもあるTAIKI。彼はチームの大黒柱としてメンバーを牽引し、SKY-HIが言い渡した「命を懸けたパフォーマンス」という課題に、「もしこれが最後だったら、全員が笑顔で『楽しかった』って言って終わりたい」という答えを出した。この人間力に感服したというSKY-HIは、「順位をつけるつもりはなかったけど、あなたがNO.1でした」「BMSGが理想とするアーティストの形を見せていただいた」と明言する。まっすぐに自分を認めてくれたSKY-HIの言葉に、TAIKIは深く頭を下げ、一筋の涙を零す。そして、「4年前に落ちた時は悔しくて。でも、絶対諦めないで頑張ってやろうって思い続けた。支えてくれたみんなへの感謝をすべて返すつもりで、『10代ヤベえぞ』っていうのを世界に伝えていきたい」と口にするのだった。

　続いて、審査の度にSKY-HIの想像を上回る発想力やパフォーマンスを見せたKEI、目線の動きひとつでシーンを説明するような説得力と表現力を持つGOICHI、自分のなかの癖を個性まで昇華させてSKY-HIをワクワクさせたYUTAも名前を呼ばれる。

　自信のなさが課題だったTAICHIに関しては、「まだいい意味で、（現時点で）ポテンシャルを発揮し切れているとは思っていない」としつつも、「今回のパフォーマンスでTAICHIの人格が伝わってきた。あれがアーティスト性なんだと思う。今持っているものを誇っていくだけでいい。次の成長は目の前」と称え、次の審査への期待も込めて通過を言い渡す。

　KANONについては、「文句のつけどころがない。世界中の事務所の人が即戦力でほしいレベル」と手放しで絶賛。「もう一個上のKANONも見たい。『こんな声出るの？』っていうのが見れたら、さらに嬉しい」。そう、さらなる審査へ向けたリクエストを伝えた。

　そして、審査過程で音楽への純粋な愛や、ひたむきに努力する姿勢を見せたADAMについては、「歌唱力やダンスのスキルアップなど、課題も多い」と指摘しつつも、「逆に明確な課題があるからこそ、『不可能じゃない』と思わせてくれた」とポテンシャルの高さを評価し、合格を告げた。

　史上最高レベルの戦いのなかで、SKY-HIが選び抜いた14名。残る7名の通過者は一体誰なのか。そして、次回の審査では、7名×2チームに分かれての“疑似プロ審査”が展開される。プロの楽曲、衣装、メイクで“プロアーティスト”としてステージに立ち、新たな戦いを繰り広げる。

　オーディションという舞台からプロの世界へと羽ばたいていく彼ら。10代の若者のなかに秘めていた才能が、今輝き出す――。

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