INI 池﨑理人、“選挙投票”呼び掛けソングに集まる賞賛の声 若者への影響力の理解と発信の仕方
7月16日深夜、INIの池﨑理人がX(旧Twitter)に投稿した1本の動画が大きな話題を呼んでいる。祭囃子を思わせるような印象的なビートに〈緊急で回してます〉という歌い出しで耳を奪うその曲は「GO VOTE FREESTYLE」と名付けられ、7月20日の『第27回参議院議員通常選挙』への投票を呼び掛けるものと思われる。
自身のファン層の多くを占めるであろう若者の気持ちにも共感しながら、簡潔な言葉で編まれた真っ直ぐなメッセージ。“投票”を題材にしながらも決して偉ぶるのではなく、〈俺達〉という主語で聴き手と同じ立場に回る優しさを孕んだ訴えは瞬く間に拡散され、その日のうちに5万いいね、2万リポスト、1000万インプレッションを突破。ラッパーのKEN THE 390やSKY-HIらが引用ポストで「最高」と絶賛している(※1、2)。そもそも彼らは視聴者による投票制のオーディション番組からデビューを果たした。まさに“国民プロデューサー”一人ひとりの票を獲得した彼は、きっと一票の重さを人一倍理解しているのだろう。リリックだけではなく音声ファイルのカバー画像を模して“VOTE”の文字を加工したアートワークや、飲み込みやすい口語的なリリックなども含め、この投稿を見た人の記憶に確実に残ろうという気概の感じられるポストだった。
池﨑はこれまでにも、社会的な問題への関心とそれを発信していく姿勢が度々話題となった。彼が人生で一番影響を受けたアーティストとして歌手のフランク・オーシャンを挙げており「彼が身につけているアイテム、Tシャツとかもすごい調べてます。書いてある内容も差別主義反対とか深いものがあって、僕自体もそういう考えがあったので、『ああ、かっけー!』と思ってまねして買ってみたりとか」(※3)と話していた。好きなアーティストから音楽を享受するだけでなく、自身の影響力を理解した社会的な態度をも取り込み、調べて学びながらアウトプットしていこうという考えがあるようだ。