2025.02.22 00:00

“ammoの曲”はライブを重ねて“みんなの歌”に　東京のホームで遊び尽くした『Don't Cry No Tour 百ノ位編』

文＝小林千絵、写真＝toya

　終盤には再び『SONG LIE』の楽曲が続けられる。「埃人間」の前には「俺たちの歌、そしてみんなの歌」と、「ルウ」の前には「『SONG LIE』の中でも大好きな大好きな曲」「めっちゃ悲しいけど踊れる歌」と岡本が添える。「SING ALONE GOOD」の前には「誰も一人じゃないんだよって、そんなわけないからさ。君ひとりでいいんだよ。たった一人でいいんだよ。その歌声が、ライブハウスの歌になる。そんな歌」と説明。新曲群に込めた思いを説明しながら繰り出すことで、“ammoの曲”から、“みんなの歌”にしていく。岡本の紡ぐ個人的な出来事や思い出から生み出された楽曲が多くのリスナーの胸を打つのは、楽曲の持つ力はもちろん、こうしてライブでより親近感を高めていくことに起因しているのだろう。それでいて、「時間ないので終わります」と言っておきながら、最後に「これっきり」を滑り込ませて最後の最後まで予想を裏切っていくのもammoだ。

　アンコールでは、「High Ace!!!」でammo流のレゲエチューンをエモーショナルに届け、「終わらないプレリュード」では歌詞の巧みさもさることながら、たっぷり尺を使った間奏を豊かなバンドサウンドで彩るなど、バンド力もしっかり見せつけていく。最後に「ハニートースト」「歌種」とライブ定番曲を畳みかけると、「バイバイ、PHASE」と愛しそうに投げかけ、ホームバンドとしてのステージを堂々と締めくくった。

■セットリスト
1.箱の中から
2.やまない愛はある
3.深爪
4.卒業
5.後日談
6.ジュブナイル
7.馬鹿な人
8.Chill散る満ちる
9.意解けない
10.ナイタールーム
11.なんでもない
12.愛魔性の女
13.それでも変われないでいる
14.突風
15.星とオレンジ
16.包まれる
17.卒業
18.SHI'NE
18.フロントライン
19.koi
20.埃人間
21.ルゥ
22.SING ALONE GOOD
23.未開封
24.これっきり