櫻坂46 中嶋優月、11thシングルBACKS曲センター抜擢の理由とは? グループ内外での影響力から分析

 そうしたことを踏まえると、選抜常連メンバーであり、対外的な活躍をしている中嶋が、なぜBACKSセンターに選ばれたのか、自ずと理由が見えてくる。中嶋は昨年朝の情報バラエティ番組『ラヴィット!』(TBS系)へ「ラヴィット!ファミリー」(週替わりレギュラー)として二度目のレギュラー出演を果たしている。櫻坂46からは守谷麗奈、増本綺良、井上、大沼晶保といった強烈な個性を持ったメンバーが爪痕を残してきたが、中嶋も例に漏れず存在感を発揮してきた。番組恒例のビリビリ椅子でのリアクションや、ババ抜き企画では豪快な変顔を披露するなど、バラエティへの貪欲な姿勢は、共演者からもバラエティ好きからも快く受け入れられた。

 周りの空気を読みつつも、貪欲に挑戦し続けるその姿勢は、冠番組『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京系/以下、『そこさく』)でも健在で、中嶋がバラエティ系メンバーであることが発覚した「三期生 運動能力チェック!」をはじめ、幾度となく名場面を生み出してきた。さらに、『そこさく』で山﨑天が「責任感がある子」と中嶋について話していたように、三期生をまとめるリーダーシップも兼ね備えている。バラエティでも躊躇することなく笑いを取りにいけるメンタリティや、中嶋の対外的な人気を踏まえると、彼女がBACKSメンバーとして活動することで、BACKSというものの存在、ひいては櫻坂46の認知度向上にも繋がっていく。

 これまでバラエティ面についてばかり書いてきたが、中嶋の魅力はそれだけではない。『新参者 LIVE at THEATER MILANO-Za』以来となる三期生による単独公演『三期生ライブ』では、センターに立った「僕たちのLa vie en rose」で可憐な表情を見せたかと思えば、「Anthem time」では力強いパフォーマンスでメンバーを率いていたのが印象的だった。長い手足を活かした躍動感あふれるダンスはもちろん、表情の機微にも目を引かれる。何より選抜では3列目だった彼女が、センターとしてフォーカスされることは素直に喜ばしい。『blt graph.』vol.108(東京ニュース通信社)の中で、中嶋は「『自分はパフォーマンス以外を頑張った方が良いのかな』と思っていた時期があったので、『三期生ライブ』は自分がパフォーマンス力を高めることを諦めなくても良いと思って臨めたライブでもありました」と振り返っている。気持ちが吹っ切れた中嶋を迎えた今作は、彼女のパフォーマンスの真価が見られるかもしれない。

 中嶋のセンター曲「Anthem time」は三期生楽曲の中で唯一MVが作られていない楽曲。今回はおそらくセンター曲として初めてMVが作られることになる。中嶋が踏み出した一歩が、明るい未来で満たされることを願うばかりだ。

※1:https://sakurazaka46.com/s/s46/diary/detail/58726

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