無茶振り時にこそ映える、麗しい稲垣節

　その香取が「コントにしたい」と言った可愛すぎるダンプドライバーは、持って生まれた恵まれたビジュアルだけでなく、思わせぶりな態度で何十人もの男性を虜にし、“爆モテ”状態になっているのだと話す。すると、そのモテテクニックが本当に効果的なのか「吾郎さんで実践してみよう」という無茶振りが飛ぶのだった。

　さっそく「休日は何していますか？」と質問を投げかけられた稲垣。「基本的に早起きだから」と真摯に答え始めると、「ふぅ〜ん」と両手をあごに添えてオーバーリアクションをしてみせる。その表情に思わず頬を緩めたかと思えば「へぇ〜、それで？」と視線を逸らされて肩透かしに……。思わぬ反応の連続に「僕に興味ある？」と聞かずにはいられなくなった稲垣。だが、実はこれこそが彼女のテクニックなのだそう。さらに、散々モーニングルーティンを聞いていたのに、「でも、すごい肌キレイですよね」との急な話題転換に「話聞いてないだろ！」「本当にこれモテるの？」とスタジオは一同大ゴケ。

　しかし、当の稲垣は「イヤな気がしない！　ちょっと翻弄される感じ」と肯定的なコメントで喜ばせ、さらには「でも肌でいったら、キミのほうがキレイだよ」とエレガントな切り返しで彼女の頬を赤く染めるのだった。かつては押しの強いタイプとの絡みを警戒してきた稲垣だが、今回の放送を見るとむしろ華麗に対応することで笑いを生み出すという稲垣ならではのトーク術を編み出しているように感じた。そんなスキルが磨かれたのも、もしかしたらさまざまなゲストを迎えての生放送ラジオ『THE TRAD』（TOKYO FM）を続けてきた成果かもしれない。

　それぞれの仕事の充実ぶりと、そこで培われてきたものが3人で集まったときにキラリと光る。そんな好循環を感じさせた2025年初の『ななにー』。今年も彼らが大きな飛躍を遂げる年になることを、心から願っている。