岩橋玄樹「壁をひとつ乗り越えられた」 憧れとの再会、海外生活、音楽、野球愛……充実の一年を振り返る
日本を飛び出してアジア、世界へ向ける岩橋玄樹の興味
――もう一曲、MYNAME・GUN WOOさんとのコラボ曲「We Walk Together feat. GUN WOO(MYNAME)」も気になります。こちらはどういった経緯でコラボに至ったのでしょうか。
岩橋:MYNAMEが日本でライブをした時に観に行かせていただいて、それをきっかけに仲良くなりました。僕は日本だけではなく、ほかのアジアの国にも興味があったので、ぜひ何か一緒にやらせてもらいたいと思うようになって。そこからこのコラボをすることにつながりました。
――実際にコラボをして刺激もたくさんもらっていそうですね。
岩橋:そうですね。韓国のアーティストの方々って歌がとてもお上手じゃないですか。大先輩ですし、学ぶこともたくさんありました。完成した曲を聴いてみるとGUN WOOさんが参加してくれたことで曲が一気に引き締まった感じがして。たぶん、声質が僕と真逆なんです。そんなふたりが合わさることで、今までにない楽曲が作れたと思っています。コラボできて、本当に勉強になりました。
――ほかにもいろんなタイプの楽曲が収録されています。どの曲も素晴らしいですが、自分らしい一曲を選ぶとしたらどの曲になりますか?
岩橋:えー! 難しい(笑)! 全曲、自分のいい面が出てるんですよね。ただ、歌詞や勢いという部分で見ると、「Lonely feat. Sean Leon」かもしれない。こういう曲調が好きなのですが、今までのキャリアのなかであまりやってこなかったんです。でも、普段はよくこういう曲調を聴いていて。なので、レコーディングもビートに乗って、楽しみながら録れました。それに「ヒーローにもいろんな葛藤がある」というテーマに則した歌詞にもなっているのかなって。
――それこそ、「あたしだけのスーパーマン」と「Lonely」がまったくタイプが違うように、今回いろんなテンションの楽曲がありますよね。レコーディングでの歌い分けも大変だったのでは?
岩橋:一日に2曲録っていったんです。なので、レコーディング中はほぼ一日中スタジオにいて。1曲レコーディングして、休憩時間に毎回シェイクシャックを食べに行って、またレコーディングをして(笑)。そうやって気持ちを切り替えて歌っていました。でも、今回英語詞も多かったので、英語詞を歌った後に日本語詞を歌うと「滑舌がよくないな」と思えてきちゃって。「Don't Need A Reason」なんかは、英語と日本語が混じっていて、一曲の中でもテンション感が違うんですよね。その切り替えが楽しくもあり、難しくもありました。
――そんな同作を携えて、ツアー『GENKI IWAHASHI TOUR 2025 “Iʼm A Hero”』もスタートします。コンスタントにライブやイベントをされていますが、どんなステージになりそうですか。
岩橋:正直、ライブってやってみないとわからないんです。ただ、準備はかなり順調に進んでいます。もうリハーサルは終わりました。
――早い!
岩橋:通し稽古は終わっていて、あとは固めるだけ(笑)。よりよく見えるように微調整をして、本番を迎える感じですね。
――これまでのキャリアがあってこそなせる技ですね。
岩橋:そうかもしれません。ライブって、お客さんによって僕のテンションが左右される部分がやっぱりあるんですよね。そういう意味では僕ひとりでは作れないものなので、お客さんが加わって、やっとライブが完成するというか。今回も皆さんと一緒にステージを作っていけたらいいなと思っています。
永遠の憧れ・A.B.C-Z 戸塚祥太との共演「“伝説を作ったな”って」
――本番が楽しみです! 岩橋さんにとって2024年はどんな一年でしたか?
岩橋:いろんな準備がやっと整ってきた年でした。それがどういう意味なのかは、これからの僕の活動に注目してほしいです。
――そんななかでも、いちばん印象深かった活動はなんだったのでしょうか。
岩橋:ハロウィンイベント『Hello!!ハロー!!はろー!!WEEN!!』かな。ゲストにA.B.C-Zの戸塚(祥太)くんがきてくれたんです。あの時は「革命を起こしたな」と思いましたね。事務所を辞めてから初めて自分のコンサートにゲストを呼んだのが戸塚くんでしたし、まさか本当に出てくれるとは思っていませんでした。ゲスト出演が決まった時は、「伝説を作ったな」って(笑)。
@genkiiwahashi17 戸塚くん本当にありがとうございました🎶 一生大好きで一生リスペクトしてます🫶🏻🩷#戸塚祥太 #とっつー ♬ あたしだけのスーパーマン - サビver - 岩橋玄樹
――憧れの先輩として戸塚さんのお名前を出していたのをよく拝見していましたが、それゆえにオファーをされたということだったのですか?
岩橋:もちろんそれもそうなのですが、流れとしては、ごはんに一緒に行って、そこでオファーしました(笑)。ずっとお兄ちゃんみたいな存在で、僕が中学生の時からお世話になっているし、憧れてきた方なんですね。「ぜひお願いします」と言ったら、「一緒にやろうぜ」と言ってくださって。
――おふたりで打ち合わせのようなものはされたのですか?
岩橋:してないです。ごはん屋さんでオファーして、そのまま本番を迎えました。
――おふたりともプロ! ステージで戸塚さんを迎えた時の心境はどうでした?
岩橋:戸塚くんは先輩でもあるし、憧れている人でもあるし、ものすごく好きなのでステージに立ってくれていること自体に感動しました。一緒に歌えたことで、「ひとりで頑張ってきてよかった」と思いましたね。それにファンの方たちも、喜んでいる僕を見て喜んでくれましたし、戸塚くんと一緒に歌っている景色で感動してくれた方もたくさんいました。ハッピーな空間でしかなかったです。
――素敵な空間ですね。
岩橋:戸塚くんが出てきてくれた時、ファンの方は歓声を上げるというより、幻を見ている感じだったんですよ。声を失っていて(笑)。本番まで誰にも言っていなかったこともあって、戸塚くんが登場した時は、どよめきで違う空間になっていました。