草彅剛が博物館級のコレクションに思いを馳せる瞬間 “ヴィンテージ”に惹かれる理由を考える

 時には、100年前クラスのカバーオールが登場したこともあった。腕の部分のヒゲを見て「洗濯しなかったんだろうね」と、またもや持ち主の生活を想像してうっとりする草彅。博物館級とも言えるデニムにサッと腕を通して着こなしてしまうのは、服側からも草彅が愛されている証拠なのかもしれない。

 かと思えば「でも全然臭くな〜い! NO SMELL!」なんて笑いを誘うシーンも。匂いといえば、草彅が自身の生活の跡を刻もうと育てているデニムについて「ここで洗ってしまうと(ようやく出てきた)ヒゲがなくなってしまうわけですよ」「ここで洗うと男が廃る」と洗濯せずにいることを明かした動画もあった。

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 舞台稽古中に流した汗をそのままにしており「汗水流した香りがするの」「今かなりのね“酢め〜る(SMELL)“がですね」とコミカルに解説していたが、実際には「でも臭くはないの。結構日向干したりとか」と嫌な匂いはしないようだ。とはいえ、むしろ臭くはない香りというのがどのようなものなのか。香りはYouTube動画では伝わらない部分だからこそ、展示会で確かめられたら嬉しいのだが……。

 中学1年生の頃、友だちのお兄ちゃんが穿いていたリーバイス501を見て、チャックの部分がボタンであることに衝撃を受けたという草彅。そこからハマりにハマって今ではレジェンドと呼ばれるほどヴィンテージデニムに愛を注いできた。

 そんな彼がヴィンテージを愛用する理由として「ヴィンテージはオーラがあるから。それに負けない自分でいよう」と話していたのが印象的だった。さらにヴィンテージはそれぞれが1点物であるため“出会い”を大事にしていることから、「精神を鍛えればいい服に出会える」とも。

 展示会『STAY BRAVE』を通じて私たちに届けられるのは、草彅が歩んできた人生に思いを馳せる時間そのものなのかもしれない。そこには、彼が出会うべくして出会ったアイテムたちが、かつて見つめてきた名もなき人たちの人生も交差する。そして、この展示会を通じて足を運んだ多くのNAKAMAたちの存在も刻まれていくのではないか。そんなヴィンテージデニムに未来を想像するのもまた一興だ。

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