ちゃんみな×SKY-HI『No No Girls』が“否定”する価値観 初回放送で明らかになったプロデュースの姿勢

 今回誕生するガールズグループは、SKY-HIが主宰するBMSG傘下の新組織・B-RAVEからのデビューを予定している。ちゃんみなとSKY-HIといえば、干支が一回りほど離れていながらも公私ともに仲のいい友人としても知られる2人だ。彼らの交流が始まったのは2016年の『戦極MC BATTLE』の頃であり、ちゃんみなが一躍注目を集めるようになった『BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権』に出場していた時期とも重なるという。近年では2020年にリリースされた「Holy Moly Holy Night」でコラボを果たし、彼ららしくふざけ倒した作品でコロナ禍のクリスマスに笑顔を届けてくれたことが記憶に新しい。さらに、2023年3月には横浜アリーナで開催されたちゃんみなのライブ『AREA OF DIAMOND』にSKY-HIが客演で参加し、同曲を披露したことも話題に。SKY-HIの「今ガールズグループオーディションをやらないとダメだと思う」という一言でどんどん話が進んだ(※3)というエピソードにもある通り、こうした約10年来の信頼関係が『No No Girls』の誕生に繋がったのである。

 ちゃんみなは日本語・韓国語・英語を話すトリリンガルのHIPHOPアーティストとしても知られるが、歌手を目指すうえでK-POPに大きな影響を受けており、特に2NE1のCLがきっかけで女性ラッパーのかっこよさを知ったと語っている(※3)。彼女のファンには同年代の女性も多いが、ちゃんみなの持つ“女性が憧れるかっこよさ”や誰にも媚びないガールクラッシュ要素は楽曲やクリエイティブにも反映されており、そういったアーティスト性からもガールズグループとの相性の良さが窺えるのではないだろうか。

 彼女は以前、インタビューで「昔から自分のことを客観視するタイプなので、(プロデューサーに)向いているとは思う」と語った。10月2日深夜に放送された緊急特番『No No Girlsのすべて』(日本テレビ・長崎国際テレビ)では、歌を一生懸命に頑張っている人に対して真っ向から否定する大人のあり方を問題視していると話し、それが一生ものの障害となって声が出なくなってしまうこともあると言及したほか、10月4日の初回放送では「実力だけはつけてきたけど、人の足を止めたりひきつけられる人間じゃないのかなって」と、自信がないことを話す参加者の言葉を聞き、「泣いちゃいそうになっちゃった。全く同じすぎて、私の昔の理由と」と、過去の自分に重なる胸中に共感している様子だった。

 彼女自身が「No」をつきつけられたからこそ、現代にはびこる「No」に苦しむ女性たちに共感し、魂で共鳴することができる。そして、愛やリアルに溢れたこのプロジェクトを目撃した世界中の人々に勇気と希望を与えることができる。これは、誰かの人生を180度変えてしまう影響力をもったアーティストを育成し生み出すプロデューサーとして、非常に重要な能力ではないだろうか。ちゃんみなの人生が参加者たちの人生を救い、さらには毎日を懸命に生きる誰かの人生を救うことにも繋がっていく。『No No Girls』はそのようなプロジェクトになっていくのだろう。「何かをすごく大きく変えるグループになると思う」「ステージに立ってパフォーマンスをしているだけで、誰かが“生きよう、もうちょっと頑張って生きてみよう”と思えるグループになる」(※4)――ちゃんみながそう太鼓判を押す『No No Girls』を、ぜひ多くの人に目の当たりにしてほしい。

※1:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000118793.html
※2:https://natalie.mu/music/pp/chanmina05/page/2
※3:https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2179083
※4:10/2放送「No No Girlsのすべて」より https://tver.jp/episodes/epcc6j73dp

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