9mm Parabellum Bullet、盟友・the telephonesと祝した今年の「9mmの日」 今を生きるロックバンドの矜持

「アルバムが出て、やっとライブハウスツアーができるぞってところで。20周年もさらにガンガンやっていくと思うので、引き続き9mmを楽しんでもらえるでしょうか。みんなも山あり谷ありでいろいろあると思いますが、こうしてライブハウスに集ったからには、一緒にどこまでも行ってもらえますでしょうか!」

 笑顔で力強く宣言し、19周年にリリースされた新しいアンセム「Brand New Day」からラストスパートへ。「Scenes」では跳ねるビートに合わせてフロアがジャンプに揺れ、続く「Talking Machine」のイントロでは、スーパーでよく耳にする「呼び込み君」のフレーズを滝が盛り込む遊び心を見せる。ポップでもありヘヴィでもあり、踊って拳を突き上げて叫ぶ。9mmのライブでしか生まれないカオスがたまらなく心地好かった。

 そして、本編ラストを飾ったのは「ロング・グッドバイ」。2017年にリリースされたアルバム『BABEL』を象徴する爆走チューンであり、当時ライブで演奏される際は限界ギリギリのスリリングな空気を纏っていた。しかし今は、サポートギター・武田将幸も含めた5人全員がポジティブな力強さをみなぎらせ、特に滝は笑顔全開でギターを掻き鳴らしながら踊りまくっている。時代の荒波も、数々の壁も、ともに乗り越えて“今”を生きるロックバンド・9mm Parabellum Bulletの姿が眩しかった。

 「またライブハウスで会いましょう」と菅原が言っていたとおり、ニューアルバムという新しい武器を携えて、9mm Parabellum Bulletは年を跨いだロングツアーに出発する。20周年のギアを搭載し、まだまだ全国のライブハウスをカオスに巻き込んでいくに違いない。

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