遠藤さくら&弓木奈於……『乃木坂、逃避行。』で明らかになる意外な相性 旅の中で見える素顔
7月5日よりLeminoにて配信されている乃木坂46の冠番組『乃木坂、逃避行。』がメンバーの新しい素顔が見られるとファンに好評だ。
同番組は乃木坂46のメンバーがペアとなって1泊2日の旅をするドキュメントバラエティ。乃木坂46のYouTubeチャンネル『乃木坂配信中』でもそれに近しいコンテンツが配信されているものの、『乃木坂、逃避行。』ではよりファン向けのディープなメンバー同士の関係性を見ることができる。ファンも知るグループの仲良しペアをはじめ、これまで見られなかったメンバーの組み合わせや先輩・後輩の期を越えたトークが見どころだ。
梅澤美波×久保史緒里
第1回、第2回の配信では3期生の梅澤美波と久保史緒里が『真夏の全国ツアー』でもお馴染みの土地となりつつある北海道を訪れた。印象的だったのは、ガラス工芸品に目を輝かせたり、小樽のストリートグルメを楽しんでいる2人の無邪気な姿。乃木坂46のキャプテンとグループを代表するエースという立場である以上、常に後輩に対して手本であり続けなければならないという意識も高そうな梅澤と久保。特に梅澤に関しては、これから6期生が新たに入ってくるタイミングでもあり、今後グループとしてどうしていくべきなのか、キャプテンとして常に気を張っているはずだ。そんな彼女の気持ちを察してか、久保が終始梅澤のリラックスした表情を引き出しており、普段は見られない2人の素の表情が垣間見えた。しかし同時に、卒業の話題になると、梅澤は「辞めたいとか、逃げたいとか思ってるときに、卒業するっていう選択肢は自分の中にない」「絶対に楽しかったって思ったときに決断するって決めてる」と自身の去就について赤裸々に話す場面もあった。砕けた話も真面目な話も関係なく、本音を素直に言い合えるのは、8年間同じ目標に向かって活動してきた2人だからこそだ。
遠藤さくら×弓木奈於
第3回、第4回では4期生の遠藤さくらと弓木奈於が登場。最近は自分の感情を表に出すことが増えてきたが、まだまだおとなしい遠藤と、“弓木ワールド”と呼ばれる独特なワードセンスと言動でバラエティセンスの高さを発揮している弓木の、なんとも言えぬ化学反応が生まれた回となった。正反対な性格な2人は島根県の出雲大社にはじまり、浦富海岸島めぐり遊覧船でクルージングをしたり、鳥取砂丘でラクダに乗ったり、最後にはパラグライダーにも挑戦した。同期とはいえ、2人だけで話している場面はあまり見かけない。しかし、弓木ワールド全開の発言に対しても、「えへへ」と柔らかい笑みを返す遠藤。弓木の勢いに抵抗するでもなく、ただ優しく笑顔で受け入れる。一見すると正反対にも見える2人だが、意外と波長が合っているのかもしれないと彼女たちの旅を通して感じた。配信の中で弓木は「さく(遠藤)がそう言ってくれたから今、頑張れている」と自身が落ち込んでいたときに遠藤からかけられた言葉が支えになっていると明かし、遠藤も「なんでも聞くし、奈於ちゃんの悩みは半分持つよ」と言葉をかけていた。この旅をきっかけにまた2人の距離が縮まったのかもしれない。
五百城茉央×井上和
第5回、第6回で登場したのが5期生の五百城茉央と井上和だ。5期生は全員がまんべんなく仲が良い印象があるが、その中でも五百城と冨里奈央の“なおまお”コンビ、小川彩と一ノ瀬美空の“あやみく”コンビなどのペアが多く知られている。互いの雰囲気が近い“なおまお”コンビや、一ノ瀬の一方的な愛情から生まれた“あやみく”コンビとは違って、五百城と井上は同じ2005年生まれ(学年は井上が一つ上)で近いことからも、どことなく同級生感がある。『超・乃木坂スター誕生!』(日本テレビ系)ではBONNIE PINKの「A Perfect Sky」を歌唱していた2人だが、声質の異なる歌声の相性の良さを見せていた。
沖縄県に到着すると、まるで修学旅行のようにはしゃぐ2人。オープンカーに乗った彼女たちは『真夏の全国ツアー2023』以来の沖縄に思いを馳せながらトークを繰り広げ、ハイビスカスの髪飾りやサングラスなど、おそろいの格好で沖縄をとことん楽しんでいた。2人が訪れた恩納村にある宿で、井上は「私は、五百城を見て、嘘偽りなく生きたいって思うことが多い」「五百城と一緒にいると心が楽になる」と、5期生の中で柱のような存在である五百城への信頼を明かしていた。これから加入する6期生の話になると、表情が変わり「背中を見せたい」と熱いトークを繰り広げる姿は頼もしい。この番組を通して、この2人が5期生の軸となっているのだろうと確信した。