サマソニ『Spotify RADAR: Early Noise Stage』DAY1:ストリーミングでも支持広げる8組集結 「+81 Connect」ステージも

kZm

撮影=shima

 今年初の試みとなる『+81 Connect Live: after hours』ステージのオープニングを飾ったのは、ヒップホップクルー・YENTOWNのメンバーでもあるkZm。「Aquarius Heaven」の疾走感のあるラップで一気に会場のギアを上げると、『DIMENSION』『DISTORTION』に続く3部作であり、6年半かけて制作したというアルバム『DISTORTION』を紹介。そんな3日前にリリースされたばかりの新作から披露された「初号機」ではCampanellaが、「ROKUDENASHI」では途中からステージにAwichが登場。2分前に会場に到着したばかりだというAwichとのコラボパフォーマンスに、フロアからは大きな歓声が上がった。さらに、「もう1曲やってほしい? 足りないよね?」と披露された「不幸中の幸い」では、Awichを含めたYENTOWNメンバーが集合。これだけでは終わらず、「DOSHABURI」ではJUMADIBA、「TRAUMA」ではralphをステージに呼び込んで会場を大いに沸かせたkZm。多数のゲストと創り上げたにぎやかなステージで、次のLEXへバトンを繋いだ。

撮影=shima
撮影=shima

<セットリスト>
1.INTRO
2.Aquarius Heaven
3.初号機 (feat. Campanella)
4.ROKUDENASHI (feat. Awich)
5.不幸中の幸い w/YENTOWN
6.DOSHABURI (feat. JUMADIBA)
7.Forever Young
8.Yuki Nakajo Remix
9.Dream Chaser Remix
10.TRAUMA (feat. ralph)

LEX

撮影=石原 汰一

 登場するやいなやステージから降り立ち、フロア最前の柵に登りながら観客の目の前で7月にリリースしたばかりのアルバム『Logic 2』から「力をくれ」を歌い上げたLEX。〈もっと行きたい 上〉のフレーズが印象的な「GOLD」ではフロアへ時折マイクを向けながら、人差し指を頭上高く突き上げて熱唱。「STRANGER」「Romeo & Juliet」「大金持ちのあなたと貧乏な私」とバラエティに富んだメロディアスなナンバーを畳み掛けると、終盤はフロアの一人ひとりと目を合わせながら「Rico」「もう一度キスをして」「Control」を披露。このステージに立てたことへの感謝を告げながら、ラストはバイラルヒットを記録したJP THE WAVYとのコラボ曲「なんでも言っちゃって」を単独でプレイし、ステージを去る前にもう一度「力をくれ」のフレーズでコール&レスポンス。次々に繰り出されるエモーショナルな歌声とパフォーマンスに、多くの観客が釘付けとなった。

撮影=石原 汰一
撮影=石原 汰一

<セットリスト>
1.力をくれ
2.GOLD
3.STRANGER
4.Romeo & Juliet
5.大金持ちのあなたと貧乏な私
6.Rico
7.もう一度キスをして
8.Control
9.なんでも言っちゃって

JJJ

撮影=shima

 『+81 Connect Live: after hours』ステージの最終アクトは、トラックメイカー/プロデューサー、ラッパー、DJと幅広い活躍でシーンに存在感を放つJJJ。「幕張、調子どうよ?」とフロアへ呼びかけると、「YW」「Eye Splice」「Cyberpunk」とノンストップで畳みかけ、高いラップスキルと魂のこもった歌声で観客を圧倒。心地よいビートとトラックに乗せた「July」「STRAND」を経て1月に配信リリースされた「Kids Return」を披露した後は、ゲストを招いた熱いライブを展開。MFSと「Mirror」、KM、Campanellaと「Filter」で掛け合いを繰り広げ、最後には「スペシャルな日だから」とSTUTSを呼び込んで「Changes」をあたたかくパフォーマンス。まさに〈二度と戻らない今日 刻み込む〉ようなスペシャルなライブで、『+81 Connect Live: after hours』ステージを華やかに締めくくった。

撮影=shima
撮影=shima

<セットリスト>
1.YW
2.Eye Splice
3.Cyberpunk
4.July
5.STRAND
6.Kids Return
7.Mirror feat.MFS
8.Filter feat.Campanella, KM
9.Changes feat. STUTS

 今後飛躍が期待されるアーティストが集い、個性の光るパフォーマンスが繰り広げられた初日。なお、「Spotify RADAR: Early Noise Stage」出演アーティストの楽曲は、Spotify公式プレイリスト「RADAR: Early Noise Stage in SUMMER SONIC 2024」で楽しむことができる。

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