広末涼子、25年ぶりワンマンライブ開催の衝撃 音楽評論家に“シンガー”としての魅力を聞いた

 広末涼子が、12月9、19、20日に東京・COTTON CLUBでライブ『RYOKO HIROSUE 「Best Day Ever」』を開催する。

 広末のライブは、1999年に日本武道館2daysを含む全国3カ所で開催された『広末涼子 ファーストライヴ ~RH DEBUT TOUR 1999~』以来、約25年ぶり。自身の楽曲やカバー曲も含めて、過ぎ去った“あの頃”と“現在”を共有する約1時間の公演になるとのことで、大きな期待が寄せられている(※1)。

『広末涼子 ファーストライヴ ~RH DEBUT TOUR 1999~』

 広末は「音楽を通して自分に表現できること。音を介して、喜びや感謝を伝えることができたなら。これまでも、これからも、ありがとうの気持ちを届けたい。このライブで、この全てが実現できることを目指して、夢見て挑みたいと思います。是非、会いに来てください。お待ちしています。」とコメントし、ライブにかける想いを明かした。

 広末のアーティストとしての魅力について、1999年に彼女のライブを観たという音楽評論家の宗像明将氏は次のように語る。

「あまり語られることがありませんが、広末さんはシンプルに歌が上手いです。2ndアルバム『private』に収録されている『プライベイト』は、椎名林檎さんが作詞作曲した恋愛時の繊細な心の内面を描くような楽曲ですが、1999年の日本武道館公演でも歌われ、ライブでもしっかりと表現できる実力を持っています。また彼女には作詞家としての魅力もあり、『private』には『向日葵』『大人にならないように』『あのつくことば』の3曲を作詞しています。当時から“歌”という表現に対して積極的な人という印象がありました」

 また、約25年ぶりとなる今回の公演では、発表されたバンドメンバーにも注目が集まっている。

「伊藤健太(Ba)さん、冨田謙(Key)さん、張替智広(Dr)さん、高木大丈夫(Gt)さんというバンドメンバーが発表されていますが、私はドラムの張替さんに注目しています。日本武道館公演時のドラムは、当時カーネーションに所属していた矢部浩志さんでした。CDバブルだったこともあり、参加ミュージシャンやステージも含めかなり豪華なライブでしたが、25年経った今も素晴らしいミュージシャンを集めていることに、ライブへのこだわりを感じます。矢部さんから大役を引き継ぐ張替さんと広末さんとのコンビネーションに期待です。またCOTTON CLUBという会場は、いわゆる“シンガー”が立つことの多い、大人の音楽好きが集まるような会場です。この会場選びにも、今の広末さんのモードを感じ取ることができますね」

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 さらに過去の広末の発言から、今後も音楽活動を続けていくのでは、という期待も寄せられているという。

「絶対に音楽を続けてほしいと思っています。2020年の配信シングル『キミの笑顔』は竹内まりやさんが作詞作曲した楽曲で、広末さんのあるインタビューを読んでイマジネーションを広げたとおっしゃっていました(※2)。実はそのインタビューは2019年に私が担当したものです。当時から広末さんは音楽活動をまたやりたいと言っていて、『ちゃんと自分の音楽の仕事を見返してみよう』と、たまたまインタビュー当日に日本武道館公演のDVDを見返していたと語っていました。このエピソードからも、音楽活動に対するモチベーションは常にあったのだろうなと思います。それが今このタイミングで実現できたということは、今後も続けてくれるのではないかと予想してしまいます。新曲の発表にも期待したいですね。積極的に音楽活動を続けてくれたら嬉しいなと思います」

広末涼子「キミの笑顔」MV

 広末は、今年7月にファンクラブ「NEW FIELD」を設立。今後も活動が活発化することが予想される。約25年ぶりのライブでどのような姿を見せてくれるのか、アーティストとしての広末涼子の活躍を楽しみにしたい。

※1:https://www.rh-official.com/news/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%80%8Cbest-day-ever%E3%80%8D%E9%96%8B%E5%82%AC%E6%B1%BA%E5%AE%9A%EF%BC%81
※2:https://www.nhk.or.jp/minna/songs/MIN202012_01/

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