Knight A - 騎士A -、初の日本武道館で見せた“夢の先へ行く”姿勢 4幕で演出した豪華絢爛な舞台

 【第三幕】は、どんなに強大な壁が立ちはだかろうとも、“Knight A - 騎士A -”という大切な場所を守るための決戦が始まる。まずは「浮世絵アニメ:最終決戦」を上映。4人が困難を乗り越えながら決戦の谷へと向かう様子が、浮世絵タッチのアニメーションで描かれた。EDMナンバー「The Night」は、月明かりに照らされた滝という大迫力の映像。陣羽織を羽織った4人が凛々しく立ち、まるで覚悟を決めたような雰囲気で静かに力強く歌い上げた。「ファミリー」で、戦いの火蓋は切って落とされた。ラインバーナーの炎がステージを囲み、ファイアボールが噴き上がるなどで真っ赤に染まった舞台。赤い布を使ってパフォーマーが竜神を表現し、ヒリヒリするような言葉と重低音のサウンドを武器に戦った4人。観客は固唾を飲んで戦いの行方を見守った。そしてアッパーの和風ダンスチューン「決戦エンドレス」では、バックの滝が割れ冒頭の桜の木が姿を再び現す。パフォーマーと共に扇子を使って息の合ったダンスを繰り広げるなど、ダイナミックなステージングに沸いた会場。最後には桜が満開になり、会場に桜吹雪が舞う。そしてエレクトロナンバー「トップシークレット」では、桜の木が光の木になるという演出。明るく華やかなサウンドが会場を包み込むと、そうまが「これから進む道がどんな道だったとしても、俺たちは変わらず君のために咲き続けていくよ。何があっても笑顔にする。だからこれからも君たちの声を届けてください!いつも本当にありがとう。愛してる!」と、武道館のみんなへメッセージを伝えた。

 「ここからは宴の時間だ!俺たちの名前を叫んでくれ!」と、ばぁう。【第四幕】は、決戦を終えた4人が観客と共に、これまでの道のりとこれからの未来に祝杯をあげる。4人はトロッコに乗り込み、会場を巡りながらメドレーを届けた。まずは、ばぁうが作詞を手がけたダンスチューン「V Ace」を繰り出し、サビの〈騎士A〉を全員で叫んで掛け合った。続く「AllVIN」はトロッコを並べてアリーナの中にミニステージを作ってダンス。「Summer Night」では、会場が一緒に歌ってジャンプして、まるでカーニバルのような賑やかさ。その後「アイビー」の落ちサビをアカペラで披露し、メドレーの最後は「僕の心はオリジナル」で温かいムードに。リズムに合わせ「ハイ!ハイ!」と声を揃え、手拍子やペンライトを揺らした観客。ばぁうが手を差し出し、てるとくんがその手を取る“ばうてる”の様子に、会場には歓声が響いた。

 「次で最後の曲です。武道館のみんな最後まで一緒に楽しもうね!」と、てるとくんが本編最後のナンバー「夢のその先へ」を紹介。ドキドキするようなギターリフ、疾走感あふれるビート、胸に響くラップと歌。4人で円陣を組んで手を合わせるような振り付けに、ファンも客席から手を伸ばして手を重ね、“夢のその先へ行く”という決意を確かめ合う。ステージには金銀の紙吹雪が吹き上がり、スパークラーが回るなど実に華やかな演出が、ここにいる全員の決意を肯定してくれているようだった。

 最後にメンバー一人ひとりからみんなへメッセージを送った。「武道館マジありがとう。俺たちは死ぬ気で今日まで生きて来た。どんなかたちでも気持ちをお前たちに伝えたい、その一心でやってきた。お前も同じだよな。マジで最高。やっぱりお前がいいよ」(ばぁう)。「本当に俺たちはお前たちと一緒だから、一個一個の思いを大事にして行こう。愛してるよ!」(しゆん)。「みんなの一人ひとりの実力、みんなの努力で、この“好き”を、もっともっと僕たちと輝かせよう、これからもよろしくね」(てるとくん)。「この最高の日ができたのは、今日来てくれて、俺たちのことを本気で愛してる皆さんのおかげ。俺たちはまだまだこんなもんじゃないってことを証明してみせます。だからこれからも皆さん全力でついて来てください!」(そうま)とコメントし、全員でジャンプして本編を締めくくった。

 【アンコール】(エピローグ)では、ポップアップでステージにせり上がって登場した4人は、早速クールなラップチューン「GO!!!」を繰り出す。ビジョンには宇宙のハイウェイをドライブするような映像が映し出される。“しゆそま”が肩を組み、そうまがしゆんの頭をチョンチョン。そのまま客席に降り、観客とコミュニケーションを取りながら少し歩いてトロッコに乗車して会場を巡った。

 そうま「おまえたち魂を振るわせられるか!」。しゆん「おまえらの行きたい先にある邪魔なものは、俺たちが全部潰す!」。てるとくん「何があっても君たちを守る。僕たちについて来られますか!」。ばぁう「俺たちがNo.1だ。そうだろう!?」と、心強いメッセージに続いて披露された「最終決戦」。このライブのテーマとなる1曲で、メランコリックなサウンドの上で響かせる歌声が実に熱い。その表情は、達成感にあふれながらも、その先をしっかりと見据えていた。

 いよいよ本当に最後の曲、ダブルアンコールでは、エレクトロナンバー「egoism」を披露し、ロマンチックに歌声を響かせた4人。サビでは爽快に切ない思いを歌い上げ、バックの月が沈むと同時にポップダウンでステージを後にした。そして最後に残ったのは「See You Next Trip」の文字。彼らとリスナーの夢を叶える旅は、まだまだ終わらない。

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