長渕剛、入院中にスクワットをして看護師に注意される 完全復活で「ガンガンやってますから」
長渕剛が、アルバム『BLOOD』発売記念イベントを5月22日にタワーレコード渋谷店CUTUP STUDIOにて開催した。
タワーレコードでアルバムを購入した中から抽選で300名が参加できるミニライブ+トークイベント。長渕がCUTUP STUDIOでライブをするのは初めてであり、数百人キャパのライブハウス規模で長渕がステージに立つということで、会場には開演前から熱い剛コールが響いていた。
イベントはトークパートから始まり、アルバムへの思いについて、長渕は昨年デビュー45周年を迎えた今でも、「このように熱い人たちがずっと寄り添ってくれているという、その一点でいつもアルバムを作らせてもらっています」と目の前にいるファンに感謝を示す。
長渕は、YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』で「とんぼ」「黒いマントと真っ赤なリンゴ」の2曲を披露。「とんぼ」の前には、6分間にわたって自身の思いを吐露する語りが話題となった。長渕の元に「THE FIRST TAKE」のプロデューサーが足繁く通い、その時に長渕は若い世代の熱い思いを感じ、「語ってください」というオファーに、「自分の人生を振り返るみたいな感じでいい?」と応えた結果だという。
『THE FIRST TAKE』で披露した「黒いマントと真っ赤なリンゴ」を含め、全10曲を収録したアルバム『BLOOD』について、長渕は「それを聴いた時に、優しい気持ちになりたかったんですよ」と語り出す。振り返ると、長渕はファンを含めた多くの仲間たちに支えられて生きてきた。長渕には絶望の淵に立たされた時に、駆け寄ってくれる、そばにいてくれる濃い仲間たちが10人にも満たない数だけいるという。その人たちへの恩を返したいという思いから、長渕は収録曲「BLOOD」を書き上げた深夜に仲間たちへ電話をかけ、事務所で「BLOOD」を弾き語りで聴かせた。仲間たちも、そして長渕自身もいつの間にか涙を流していた。「行動を起こしてすぐに会いにいく。人間の思いはいくら時代が変わろうとも、普遍的なテーマで、それが優しさなんじゃないかと思ったわけ。その優しさをいつも抱きしめて、そういう歌を書いていきたいなと最近強く思いますね」と長渕はアルバム『BLOOD』を制作しての実感を話す。
さらに昨今の音楽シーンの変化について、「この10年、20年で大きく変わりましたよね。当然戸惑いもあったし、ツール自体が変わっていった。音楽に対する価値、リアクションが変わっていったのを感じました」と正直に思いを述べながらも、「僕が信じて疑わないのはどんなに時代が変わろうとも、音楽というのは人間と人間の心を繋げていく。歌を歌う、歌を歌い合う。僕が一生懸命書いた作品に対して、みんながそれぞれの心を寄せて、一緒に歌い合う。音楽は僕らにとって大事な、かけがえのない絆を確かめ合えるものであると、そこを信じないとやっていけないよね」とその絆を確かめ合うのがツアーであり、このようなイベントの場であると仲間たちに投げかけた。
長渕は先日、肺気胸を発症し、4週間の療養が必要と診断された。コンディションを聞かれると「ばっちりですね」と笑顔で返し、「今はリハーサルに突入して、ガンガンやってますから」とツアーへの期待を滲ませる。入院中には担当医から絶対安静と言われたものの、「絶対安静というのが一番の強敵」だとして、入院3日目からバレないようにスクワットをし出したものの、30回目ぐらいに看護師がやって来て、「どうしましたかー!」「安静にしてください」と注意されたといったエピソードも明るく話していた。
「渋谷へようこそ」の一言からスタートしたライブパートは、アコギ一本の弾き語りスタイルでの「黒いマントと真っ赤なリンゴ」で幕を開ける。続けて、ブルースハープを装着し、「かましたれ!」。〈本当の仲間はどこにいる!〉のコールアンドレスポンスで会場の熱がさらに高まったところへ、「でかい声で歌おうか」と投げかけ、大合唱の「とんぼ」へと突入。「俺はすこぶる元気です!今日は渋谷の空に――決起集会みたいなもんで。狼煙を上げたようなもんです。こっから宣戦布告でございます!」と高らかに宣言し、ラストはバラードの「BLOOD」を歌い上げた。
熱いアンコールの声に応えて、長渕は再びステージに登場。YouTubeチャンネルで共演している“ナイスガイ”のファビオ、ボデイガードで高身長のマークを紹介し、新たな仲間との絆を示した後に、「乾杯」でもう一度会場に集まった仲間たちと心を一つにした。
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