SixTONES、「音色」に感じる9年の歴史 毎回異なる音楽番組でのパフォーマンスに注目

 また、5月4日放送の『MUSIC FAIR』(フジテレビ系)では、メンバーの幼少期の写真が公開されるなど、「音色」のMVの世界観を彷彿とさせるトークも相まって、明るさの中にもエモーショナルな雰囲気を纏っていた。

SixTONESに最近恥ずかしかったことを聞いてみたら個性爆発【Mステ】

 5月10日は『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にも出演。出演前に番組公式YouTubeで公開されたコメント動画からも、6人の飾らないリラックスした雰囲気が伝わってきた。

 「音色」は、彼らの軌跡をたどるメッセージ性のある歌詞を、6人のストレートな歌唱と笑顔で披露。パフォーマンスの柱があるとはいえ、番組によって素直な少年っぽさが垣間見えたり、青春時代を懐かしむ大人のようにも映ったり。また「アンセム」をはじめ、「音色」とともにチョイスされた楽曲も、ジャンルは異なるもののやはり6人が歌うことで意味をなすメッセージ性がある。ジェシーの繊細さとパワフルが同居するボーカルをはじめ、京本も美声を響かせたかと思えば、体を倒し踏み鳴らすようにしてリズムを刻みながら熱唱。松村も激しく頭を振り、笑顔が印象的な髙地も眉間にしわを寄せて歌う。安定しながらも迫力ある歌唱でラップチューンを牽引する田中に、森本の場を盛り上げる第一声なくしてははじまらない「WHIP THAT」などのパーティーチューンと、個性に溢れているのにまとまりが出るのもSixTONESの魅力。

 その日のコンディションや声の揺らし方、瞬間に繰り出されるアドリブ……そこへの演出も相まって、定番の楽曲でも毎度微妙に雰囲気が違って届く。これもステージに心血を注いでいるからこそ生まれる賜物であろう。だから、一つとして同じものはないパフォーマンスに何度も惹きつけられるのだ。

 音楽やラジオ番組などを通してSixTONESの音楽が気になりはじめたという人もいるのではないだろうか。『バズリズム02』で、田中が手の振りをレクチャーしつつも、「思いっきりみんな騒いでもらえばそれで大正解でございます」と語ったように、彼らの間口は広い。臆せずに彼らの音楽の世界にダイブすることをおすすめしたい。

 6人が出会い、グループを結成。そして丸9年を飾る5月1日に『音色』をリリースと、一言ではまとめられない幾重にも重なった奇跡と6人の努力の結晶が作り出す音楽の世界。これから2年規模で予定されているという10周年イヤーではどんな歌声が聴こえてくるのかーー。公式サイトで点滅する数字から広がる世界が待ち遠しい。

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