SEVENTEEN「一生の友達に出会えた」 ベストアルバム『17 IS RIGHT HERE』で示した9年間の集大成
SEVENTEENが4月29日、ベストアルバム『17 IS RIGHT HERE』をリリースした。それにともない同日の夕方、韓国でグローバル記者懇談会が開かれた。
同会はまず、写真撮影からスタート。順番に個人カットの撮影を行うと、グループでの写真撮影、メンバーによる挨拶を経て、今作のタイトル曲「MAESTRO」のMVが披露された。
MVは、冒頭シーンからまるでSF映画のような雰囲気だ。不穏な空気の流れるダークな映像から始まると、Aメロではピアノの低音域を活かしたクールなビートがリスナーの耳を掴んでいく。そして、サビではHIPHOPをベースとしたサウンドのなかで、メンバーがロボットとともに一糸乱れぬダンスを披露。終盤部分ではスモーキーメイクを施した13人のクールな姿も見られ、今回のMVは各メンバーが演じる役柄も含めて、必見ポイント満載の映像になっている。
その後、13人によるトークへ。S.COUPSが「CARAT(ファンの呼称)の皆さんがアルバムを待っていてくださったと聞いています。幸せを感じてほしいですし、僕たちも新たな気持ちで前に進んでいきたいと思います」と口火を切ると、ベストアルバムの特徴についてDINOが「多彩な魅力を込めた」「(4つの新曲に加え)歴代のタイトル曲すべてを収録して、全33曲を収録しました」と紹介。ベストアルバムにもかかわらず新曲を4作品も収録した理由については、JEONGHANが「今の僕たちの想いや覚悟、CARATと成し遂げていきたいビジョンをアルバムに入れようとしたんです」と説明した。
タイトル曲「MAESTRO」に関しては、WOOZIが「多様な僕たちが集まって、僕たちの世界を指揮して、流れを主導する最高になろう」という意味が込められた楽曲だと説明。デビュー曲から最新曲まで、過去作の音楽ソースを少しずつ活用しながら新しいスタイルを作り上げた作品だと、必聴ポイントも併せて解説した。楽曲内でそのような新たな挑戦を行ったことについては、S.COUPSが「少し怖かった」と本音を覗かせる場面も。そして、「(「MAESTRO」は)WOOZIが作ったが、ファンがどう捉えてくれるのか怖かった」「でも、CARATの皆さんが好きになってくれるかなと思えた。新しい挑戦をしてくれたWOOZIに感謝したい」と、心の内でさまざまな葛藤がありながらも最終的に前向きに挑戦できたことを明かした。一方でHOSHIは、「これを聴いたとき、多様な構成でパフォーマンスができると感じました」と、今作に大きな期待を寄せていたことを語った。
同楽曲のMVについては、SEUNGKWANがそのコンセプトを、「すべての物事をAIや新技術で作り上げている世界を舞台に、真の創作とは何かを表現しようとした」と解説。「いろいろな象徴が隠されているので、ぜひたくさんの方に観ていただき、さまざまな解釈を聞かせてほしい」と、考察しがいのある作品になっていることを匂わせた。
今後の活動に関しては、THE 8が5月に開催する日本でのスタジアムツアー『SEVENTEEN TOUR 'FOLLOW' AGAIN TO JAPAN』のスケジュールを紹介。また、MINGYUも「ベストアルバム以外にもアルバムが出る予定」「新たなコンサートもあるし、『CARAT LAND』(ファンミーティングのような立ち位置のコンサート)もある」と、今後盛りだくさんのスケジュールが控えていることを語った。JOSHUAは秋以降に予定しているワールドツアーにも言及し、「アメリカにも行く予定です。2年ぶりなので、僕たちも楽しみにしていますし、(現地のファンに)早く会いに行きたいと思っています」と意気込んだ。
これからの活動に対する想いについて、S.COUPSは「このような人生を送れることに感謝ですし、メンバーとともに困難を克服しながら、CARATにたくさんの愛を与えたい」と語った。SEUNGKWANも「メンバーみんな、本当にSEVENTEENというチームを愛していますし、CARATも愛しています」「こんな歌手なら後悔なく愛せるなと思う」「長く活動を続けていきたいです。これからのSEVENTEENを見守ってください」と、溢れる想いを一つひとつ言葉に織り交ぜた。