ExWHYZ、マスターとの絆を再確認した夜 Seihoとのスプリットツアーで生まれた相乗効果

 先日対談(※1)も公開したExWHYZとSeihoによるスプリットツアー『ExWHYZ presents 'SeihoWHYZ'』。名古屋での初日に続く東京公演が、3月14日、渋谷・Spotify O-EASTで開催された。完全ソールドアウトのフロアを前に、Seihoが盛り上げ、ExWHYZがそのバトンを受けて全力でパフォーマンスを届ける。すばらしい相乗効果を生んだ一夜をレポートする。

Seiho

 ExWHYZに先んじてステージに登場したSeihoは、出てくるなりマスター(ExWHYZファンの総称)たちから熱いエールを送られ、「好きに踊っちゃってください」と一言告げてパフォーマンスをスタート。「虜」「Obsession」「Des Speeching」「Secret Secret」といったExWHYZの楽曲をアグレッシブなビートと混ぜ合わせながらガンガンに盛り上げていく。Seiho自身も時折卓を離れては踊り狂っている。

 「Secret Secret」でのブレイクからJOYRYDEのクラブヒット「SELECTA 19」につなげ(おそらく「Secret Secret」と「SELECTA」の連想?)、そこからEMPiRE「IZA!!」〜ExWHYZ「フラチナサマー」へ。全方位に対するリスペクトと愛を撒き散らすようなセットの組み方もさることながら、何がかかってようととにかくキャッチーに踊らせてしまうところにSeihoのパーソナリティが滲んでいるような気がする。昨年のツアーで共演した際もフロアをぶち上げたという「Samba De Janeiro」もがっちりフロアを沸かせていた。

 そしてここからがハイライト。ずっしりしたベースに乗せて鳴り響いたのはSeihoがプロデュースした「ANSWER」のリミックスだ。そこに重ねられるのはSeiho自身の楽曲「I Feel Rave」。互いの物語を感じさせる粋なマッシュアップである。そこからもうひとつ、自身の「Swan」へとしっとりつなぎ、「ありがとうございました、Seihoでした!」と挨拶。歓声を浴びながら、「一緒にやった中でなんだかんだ一番好きな曲」という紹介とともにかけたラストチューンはEMPiRE「I don't cry anymore」のリミックスだった。エモーショナルな形でバトンをExWHYZに託し、ステージを去っていくSeihoに、フロアからは「Seiho!」と声が飛んだ。

関連記事