「P.T.A.のコーナー」では、再びコール＆レスポンスが行われたのちに、年の瀬にふさわしくお雑煮を食べるようなダンス指導、さらには先述の「すみっコディスコ」の振付を会場全員で復習する場面も。この時、のっちが観客に振付がわかりやすいようにと、客席に背を向けてレクチャーする姿が強く記憶に残った。

　コーナー終わりの「FAKE IT」、長年の代表曲「チョコレイト・ディスコ」が披露されると、会場の一体感はここに来てまた一段と増し、客席から送られる「ディスコ！」のコールが揺れる会場に大きく響きわたった。最後のMCで、「みんなと一緒に声を出せて、ベストと思えるライブができてよかった」とかしゆか。続いてのっちは、「私たちのライブのベスト盤。いろいろやりたかったことを詰め込んだ」とコメント。さらにあ〜ちゃんが、「来年は辰年！　年女が（Perfumeには）ふたりもいます！」と口にし、かしゆかとのっちに続いて、2025年には巳年の自身が年女になることにも触れ、「ここからPerfumeは“ゴールデンタイム”が始まります！」と宣言。今回のカウントダウンライブのタイトルにもある2024年と2025（ZOZ5）年の2年にわたる黄金期における、さらなる活躍をファンの前で誓った。

　そして、カウントライブの最後の曲として「MY COLOR」が披露され、パフォーマンスを終えた3人は「それでは、Perfumeでした！」のひとことで約2時間にわたる白熱のライブを締め括った。

　2023年はコロナ禍が明けたことで、これまでの約2年間で設けられたライブに関するさまざまな制限が撤廃され、今回のような大規模会場での声出しが可能となった。このことは、ある意味では我慢を強いられてきたアーティストのファンにとってはライブを目一杯楽しむという“心の開放”を意味する。そして、そのような気持ちに対して、Perfumeもまたこの日100%の力で応えてくれた。会場をあとにし、最寄り駅まで向かうファンの顔は非常に満足そうだった。

　2024年から2025年にかけて、何度もそんな極上のライブ体験を味わせてくれるであろう“ゴールデンタイム”のPerfumeから今まで以上に目が離せなくなりそうだ。

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