ひとつTravis Japanでの3人と大きく違うのは、京本という頼れる存在がいる点だ。同じTravis Japanというグループの中では、メンバー全員がある程度対等な関係性と言えるだろう。一方、京本会では、3人が先輩である京本を頼りにしており、心から慕っている様子が態度に表れている。京本もそこにSixTONESとは種類の異なる居心地のよさを感じているように見える。その関係性が、見る人に安心感を与えているのだろう。

　見ている側に与える安心感という意味では、彼らの信頼関係だけでなく、言動そのものの穏やかさも影響していると言える。動画の中でも、雨が降って予定通りいかなくても、小さなハプニングがたくさん起きても、その場にいる人みんなが嫌な気持ちにならないことや、お互いに自分のペースで楽しむことに対して、それぞれが自然に配慮を見せる姿が印象的であった。こうした彼らの優しさに溢れた態度が、見ている者をより穏やかな気持ちにさせるように思う。

　京本会の4人が見せる優しい世界は、自然であるが故に、多くのファンに癒しをもたらしている。元々はプライベートな関係性であり、ファンの前に露出する機会は今後もそれほど多くないかもしれない。だからこそ、彼ら自身が大切にしている平和な関係性が、人知れずでもよいので、これからも続いてほしい。そしてファンとしては、時折、彼らの優しい世界が垣間見えることを願っている。