谷村新司の訃報にアリス 堀内孝雄、矢沢透がコメント「50年来の親友、リーダー、良きライバル」「悲しいというより悔しい」

 谷村新司が、10月8日に逝去していたことを所属事務所の株式会社ダオが発表。74歳だった。

 3月に腸炎での手術を行い、療養を続けていた谷村。2022年にはアリスとして活動50年を迎えた記念ライブ『ALICE GREAT 50(FIFTY)』を有明アリーナで開催し、アリスメンバーの堀内孝雄、矢沢透と共に ここからリスタートして10年続けようと目標を立てていた。

 葬儀は10月15日に近親者のみにて行われ、後日には故人を偲ぶ場が設けられる予定だという。

ご報告とご挨拶

平素よりご厚情をいただき心より感謝申し上げます。
今年の3月に腸炎での手術を行い療養を続けておりました。
谷村新司ですが
10月8日に息を引き取り永眠いたしました。
本人も回復に向けて頑張っておりましたので
本当に残念に思います。
葬儀は近親者のみにて10月15日に執り行い
とても穏やかな顔で旅立ちましたことをご報告申し上げます。

昨年は活動50年を迎えて
アリスの記念ライブ『ALICE GREAT 50(FIFTY)』を有明アリーナで開催し
アリスメンバーの堀内孝雄、矢沢透と共にここからリスタートして
10年続けようと目標を立てて本人も楽しみにしておりましたが
残念ながらその夢は叶わず満75年の生涯を終えることとなりました。

後日には皆で集まって故人を偲ぶ場を設けたいと思っております。

日本語の精神文化を大事に歌詞を紡いできた谷村でしたが
代表曲でもある「昴-すばる-」はたくさんの方々とのご縁の道を継いでくれました。
生前「歌と音楽は目に見えないからこそ海も空も超えていく」
と沢山の国にも出掛けていきました。
歌を創作し歌い伝える旅を続けてきた人生でしたが
このたび来世への戒名を頂戴し

「天昴院音薫法楽日新居士」
(てんぼういんおんくんほうらくにっしんこじ)
と名付けられました。

まさしく天にある星となって私たちを照らし続けてくれることだろうと思います。

歌と音楽にピリオドはなく皆さまの心にいつまでも残ることを願って
心よりの感謝を深く申し上げたいと存じます。
これまでにたくさんの「愛」をいただき本当にありがとうございました。

2023年10月16日
株式会社ダオ

堀内孝雄 コメント

チンペイさん

突然の別れに驚きを隠せません。
来年のツアーに向けて回復に向かっていると伺っていただけに、とても残念です。

僕にとってのチンペイさんは、50年来の親友であり、
「アリス」のリーダーであり、
そして良きライバルでした。

学生時代に、「プロにならないかと? 一緒にアリスをやろう」と、
誘ってくれたとき、心の底から嬉しかった。

チンペイさんが、あのとき誘ってくれなかったら、今の僕はありません。
ずっと一緒に音楽活動ができたことが幸せでした。

また、いつか空のほとりで一緒にライブをやろうね。
もうちょっと待っていてね、キンちゃんと、もう少しだけ頑張るね。

心から、ありがとう。
安らかに。ご冥福をお祈り申し上げます。

堀内孝雄

矢沢透 コメント

東京に住む僕と大阪に住む谷村と、何の因果か運命の出会いか
堀内を紹介され3人アリスとして歩み始めました。
ときにはいがみ合い、ときには抱き合い
幾多の苦難も喜びも共有し、無我夢中で駆け抜けた。
そして気が付けば51年という長きに渡って谷村と関わるとは…
あの日からは想像もしませんでした。
若さの灰汁も抜け「これからは本当に音楽を楽しんでやっていこうね」
と新しいアリスの始まりに胸躍らせていた矢先のことでした。
谷村なら大丈夫、谷村ならきっと戻ってくる、
根拠のない確信めいたものを感じておりました。
でも谷村は戻ってきませんでした!
もういないんです。悲しいというより悔しいんです。
谷村はもう僕たちのみんなの心の中にしか住む場所がないのです。
思い出せば必ず胸にやってきます、どうか谷村を忘れないでください。
今まで谷村をアリスを応援してくださってありがとうございました。

矢沢透

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