OIKOS MUSIC、シードラウンドで1.5億円を調達 事業拡大で音楽活動のバックアップ体制強化へ

 OIKOS MUSIC株式会社が、ジェネシア・ベンチャーズ、NES株式会社を引受先とし、シードラウンドの第三者割当増資により、総額1.5億円の資金調達を実施した。

 同社が運営するサブスク収益分配プラットフォーム「OIKOS MUSIC」は、ローンチより1年で累計3900個のOIKOS(※1)を発行しており、音楽ストリーミンサービス隆盛時代におけるアーティストの多様なマネタイズ機会の創出や、ファンとのコミュニケーションを強化するファンダム形成に貢献している。

 また、2023年9月よりOIKOSを保有する一般ユーザーへのサブスク収益の分配も開始しており、国内において類似例のない新たなファンダム構築サービスとして音楽業界のアーティストより共感を得るなどして、他社レーベル所属のアーティストやインディペンデントで活動するアーティストによるOIKOSの販売も増加傾向にある。

 今回調達した資金は、「OIKOS MUSIC」の機能拡充に向けた開発や、インディペンデントアーティストやDIYアーティスト(※2)を対象に、音楽活動のバックアップ体制強化に向けて活用し、より一層の事業拡大を目指すという。

 また、国内外問わず活躍できるアーティストの輩出に向け、海外への音楽輸出体制の強化も推進するとのこと。現在も多くの著名アーティストへの楽曲提供・プロデュースや、海外アーティストとのコライト経験なども豊富な宮田’レフティ’リョウを中心に、A&Rやアーティストマネジメント経験を有する人材が集い、アーティストのサポートを行なっていく。

※1:OIKOSとは、楽曲原盤権のうちのサブスクリプションサービスによって生み出される収益に限定した収益分配権を小口化し、NFT(ノン・ファンジブル・トークン)化したもの。詳細は、OIKOS MUSICが運営する公式Note(https://note.com/oikos_music/n/ n30f6bea589d0 )を参照。

※2:DIYアーティストとは、レコード会社等に頼らず自分自身で楽曲制作から楽曲流通までを担う独立系アーティストのこと。

引受先担当者のコメント

株式会社ジェネシア・ベンチャーズ Investment Manager 祝 煜洲氏

株式会社ジェネシア・ベンチャーズ Investment Manager 祝 煜洲氏

音楽媒体のデジタル化により、ソーシャルパワーを持つアーティストが独立して活動する流れが日本でも加速して来ています。アーティストが持つ最大の資産「音源の権利」という無形資産を可視化し新しい資産マーケットの流動性を作って行くことで、インディーズアーティストの才能を解き放つプラットフォームに昇華していく、そんなOIKOSのチャレンジに強く共鳴しご一緒させて頂きました。
日本の音楽業界の発展をずっとサポートしてきた経営陣だからこそ、業界の負に対する問題意識も強く持たれており、そこに新しい潮流をもたらせるようにVC陣も一丸となって取り組んでまいります!

NES株式会社 パートナー 石川 智明 氏

NES株式会社 パートナー 石川 智明氏

1年前のエンジェルラウンドに続き、追加出資をさせていただきました。CD購入からサブスクへと音楽の聴き方が変わり、音楽は再生回数に応じて収益を生む商品(金融商品)になりました。ワールドワイドでは音楽原盤権への投資が加速しております。
このような時流を見極め、アーティストとファンをファイナンス面も含めてダイレクトで繋ぐ新しいプラットフォームを構築できるのは、業界経験と実行力、熱意を持つOIKOS MUSICの現経営チームだと確信しております。

◾️企業情報
企業名:OIKOS MUSIC株式会社
代表者:代表取締役 宮田 亮平
代表取締役 小林 祐二
代表取締役 市村 昭宏
特別顧問 丸山 茂雄
所在地:東京都千代田区麹町1丁目4番地4
設立日:2022年4月15日
事業内容:マーケットプレイスの運営、アーティストの発掘・育成支援、音楽コンテンツの作成など
サイト: https://oikosmusic.jp/

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