稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾、アポなしロケからも伝わるスター性 豊富すぎる魅力を整理して目指すパワーアップした『ななにー』

人々の心を開きつつ、高いプロ意識をのぞかせた草彅

 ラストにタクシーに乗り込んだのは草彅。赤坂から芝公園へと移動すると「慎吾ちゃん東京タワー好きなんだよ」と話したり、高橋プロデューサーが緊張したという稲垣とのロケ話を聞いて「(怖そうに見られるところもあるけど実際は)やさしいよね」と、2人の存在を気にかけていることが垣間見えて微笑ましい。

 そしてテラス席で憎きシマシマの蚊と戦っていると、「『ぷっ』すま」(テレビ朝日系)を毎週録画して楽しんでいたと熱く語る男性ファンに遭遇。また草彅の“画伯”っぷりが見たいというリクエストをもらい、嬉しそうにするのだった。

 マダムに囲まれた稲垣や老若男女から声をかけられた香取に対して、草彅のロケでは大人の男性たちから打ち明け話をされる場面が多かったように思う。「奥さんに逃げられちゃった」と話してくれたタクシー運転手さん、そして今回のロケにおそらくプレッシャーを感じていたであろう高橋プロデューサーもそう。「話しやすい」と草彅との時間に居心地のよさを感じている様子。

 「色んな角度で考えると、多分物事って一辺倒じゃない」「失敗しても進めばいい」「だから僕は何歳になっても失敗しようと思う」そんな柔らかくも強い心持ちの草彅だからこそ、ついいろんなことを話したくなるのかもしれない。すっかり心を開いた高橋プロデューサーも草彅を事務所へと招待。だが、そこはゴミや資材が散らかった部屋だった。

 すると草彅が「番組作る前に(事務所の)掃除しよう」と一喝。「(部屋が)整理整頓されてないってことは、企画も整理整頓されてないんだよ! ノープランとか言って面白おかしくしてるけど、ただ単に整理できてないだけ! 全部整理したら、大事なこと見えてくるって!」と厳しい指摘を繰り広げる。

 これまで草彅は“健康つよぽん”として体調管理には気をくばっていることが知られているが、いい仕事を続けていくための心がけがまだまだあるに違いない。自由で予定不調和な笑いと、徹底したプロ意識。その草彅ならではのコントラストに感服するばかりだった。

 最後の最後に草彅から「これじゃあね、いい番組できない! ダメ!」と、まさかの叱責を受けた高橋プロデューサーだが、果たしてリニューアルに向けていいアイデアは浮かんだのだろうか。72分間でそれぞれのいいところは十分に伝わったはず。この豊富すぎる魅力を整理して、新しい顔を見せてくれるそんなパワーアップした『ななにー』が観られることを期待している。

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