赤西仁、ジャニーズ退所から10年で切り開いた独自の道 「GOOD TIME」から変わらない創作スタンスを読み解く

 11年前に公開された「Sun Burns Down」MVにはじまり、現在観られる過去作品を視聴しただけでも楽曲や映像作品が色褪せていないことに驚かされる。10年前ともなれば多少なりとも、ほんの些細な部分から懐かしさを感じてもおかしくはないのだが、改めて全体はもとより細部へのこだわりやセンスを感じた。アイドル、そして俳優としてのキャリアを持つだけに、ダンスも芝居もMVで活かされている。MVには国境や年齢などを問わず様々な人が登場するのも彼の作品の特徴だ。油断すると狭くなりがちな視野をぐっと広げてくれるような解放感と共に、「愛を忘れずに!」というメッセージも感じられた。

 筆者は『JIN AKANISHI 10th Anniversary Live 2023』に足を運んだのだが、来場者の中に男性ファンが多かったのも印象的だった。中にはヘアスタイルから洋服に至るまで赤西のセンスを取り入れたように思えるファンの姿も。楽曲に留まらず、多方面から支持されているようだ。

 独立から10年、音楽活動を続けてきた赤西。改めて振り返ると、歌声を筆頭に、手がける楽曲、佇まいや放つ色気ーーこの10年の密度を様々な部分から感じた。7月22日、赤西はThreadsに自由の女神の画像を投稿した。それが象徴するようにこれからもきっと自分のスタイルで、独自の道を切り開いていくのだろう。30代最後の年であり、“不惑”を迎えるこれからの作品に注目したい。

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