堂村璃羽、なぜ“人を救う曲を作りたい”と願うのか？　会心の一曲「夢の続き feat. ゆう。」と最新EP『夢の続き』を語り尽くす

ずっと同じメロディにするのは自分がちゃんと気に入って、伝えたいことがある時

――4曲目の「PM1:12」は最初に聴いた時、アーバンな魅力もある明るい曲調が、これまでの堂村さんの曲とはちょっと違うなという印象だったのですが、それはフリーBGM素材作家のしゃろうさんの「PM2:23」というインストゥルメンタルからインスピレーションを受けたからだったんですね。

堂村：ビートはイチから作ったんですけど、曲の雰囲気はそうですね。最初「PM2:23」を聴いた時、ピクニックっぽい印象を受けて、その雰囲気をそのまま持ってきて作った楽曲なので。たしかに、僕の色としてブルーっぽい楽曲たちに比べたら、これはイエローっぽい明るめの曲ですね。

――どんなきっかけから、「PM2:23」にメロディと歌詞を乗せようと思ったのでしょうか？

堂村：音楽だけでこんなに楽しめるんだったら、歌をつけたらもっと楽しめるんじゃないかって、結構前から思っていたんです。そしたら、知り合いも含め、いろいろな人がやっていることに気づいて、じゃあ自分もやろうってやってみたんです。

――リリックは、言葉を選ばずに言うと、前半はチャラい感じで。

堂村：はははは！　たしかに（笑）。

――軽い調子なんですけど、生きる意欲を真摯に歌う最後の段落からは、堂村さん自身の熱い思いが伝わってきますね。

堂村：そういうところはありますね。この曲は最初から最後まで、僕の生活を綴っているんですけど、冒頭の歌詞は今回のEPのタイトルなんですよ。たまたまなんですけどね。なんなら、今気づきました（笑）。だから、EPのタイトルとして『夢の続き』って、実は合っていたんですね。それはさておきですけど（笑）、真摯に歌うと言っていただいた最後の段落は、強がっている部分でもあるのかなって思っています。〈明日もしも 金がなくても／君がいるなら 愛があるなら／戦い 抜ける〉と歌ってますけど、実際のところ、お金はないよりはあったほうがいいと思うから、そういうところは強がってもいるし、忘れちゃいけない感情を言い聞かせてもいるし。最後は、ずっと同じメロディなんですけど、ずっと同じメロディにするのは、めっちゃキャッチーで、自分がちゃんと気に入っていて、かつ伝えたいことがある時なんですよ。だから、そこには思いを込めましたね。

――7月16日からは、北海道から沖縄まで全6公演を行うワンマンツアーが始まります。どんなツアーにしたいですか？

堂村：ファンとの距離を縮める大きなチャンスだと思っています。今まで行けなかったところにも今回は行けるので、そこでこれまで会えなかったファンに会えるのが楽しみです。もちろん、ライブなので歌がメインなんですけど、半分はファンミーティングなノリでみんなに参加してもらって、また行きたいと思えるようなツアーになったらいいと思います。

――ライブに足を運んだファンには、どんないいことが待っていますか？

堂村：いいことですか？　そうだなあ。そもそもライブってあまりやらないので、まず僕の歌を生で聴けることですね。僕の歌は音源と変わらないので、期待外れのものにはならないと思います。あとこれはアレですけど――写真で見るよりも生のほうが良かったという声が多いので、もしかしたら生のほうがいいかもしれないっていう（笑）。いや、これは僕の意見ではなく、あくまでも他者の意見なので。決して僕自身がそう思っているわけではありません（笑）。

■リリース情報
Digital EP『夢の続き』
8月11日（金）配信
配信URL：https://riudomura.lnk.to/dreamagain

＜Track List＞
M1 夢の続き feat. ゆう。（Lyric：堂村璃羽／Music：堂村璃羽、BigDogOof）※7月14日（金）先行配信
M2 lost love（Lyric：堂村璃羽／Music：堂村璃羽、Omamurin）
M3 EGOIST（Lyric：堂村璃羽／Music：堂村璃羽、Omamurin）
M4 PM1:12（Lyric：堂村璃羽／Music：堂村璃羽、Mitsuki）

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