M!LK、メジャー1stアルバムは積み重ねてきた進化の証 さくらしめじとの絆、初の横浜アリーナ公演の意気込みまで語る
「自分たちから湧き出た言葉で応援できる曲が作れた」(塩﨑)
ーーそういう意外性もしっかり感じられる一方で、1曲目の「Aiシャンデリア」はすごくM!LKっぽい雰囲気ですね。スケールの大きなパレード感もあります。
吉田:この曲からアルバムが始まる感じ、すごく上がります。
曽野:これはライブでやるしかないですよね。でも僕は、この曲をやるなら空が見えるスタジアムとかでやりたい。
吉田:え、じゃあしばらく温存(笑)?
曽野:夜空に花火がヒューって上がって。でっかい機関車が走ってたりして。
吉田:いやそれ、ムズいだろ(笑)。
曽野:でもテーマパークみたいな、遊園地みたいな感じで一度やりたいですね。夏のスタジアムとかで。
ーー曲を聴いているだけでもイメージが膨らみます。このオープニングは本当に心を掴まれますよね。
山中:掴みはめっちゃいい。
吉田:「始まる!」っていう感じがすごくあるもんね。
山中:この曲、珍しくはやちゃん(佐野)がずっと歌ってるんですよ。
佐野:え? 俺、歌ってた?
吉田:無意識なの(笑)?
佐野:「Aiシャンデリア」って正直意味わかんない歌詞なんですけど(笑)、そこがいいなと思って。あとはメロディ。僕は基本的に歌詞よりもメロディから入るんですけど、この曲すごくいいメロディじゃないですか。
吉田:今って、やっぱりキャッチーさが必要とされるよね。
佐野:そう、自然と耳には残る。でも、耳に残るってすごく大事だと思うんですよ。本能で「好き」って思うわけじゃないですか。
塩﨑:耳あたりの良さっていうかね。
曽野:確かこの曲って、“僕らのお城に招待する”みたいなイメージじゃなかったっけ?
山中:そうそう、そんな感じ。
ーー迎え入れてくれた後の2曲目が「topaz」ですから、キラキラ感がさらに伝わってきます。
吉田:そうなんですよね。しかも『Jewel』っていうアルバムのリード曲が「topaz」って、「なるほど!」って思ってもらえると思う。ここまで純白な思いを真っ直ぐ届けるみたいな曲って、ある意味勝負だなと思います。本当に“ザ・王子”っていう感じでね。ちなみに「topaz」は11月の誕生石なんですよ。M!LKは11月24日結成なんで、アルバムのリード曲に自分たちの誕生石を持ってきました。
ーーそこから「Ribbon」「奇跡が空に恋を響かせた」と続きますが、この流れにはシングルで聴いた時とまた違う世界観のようなものが生まれているなと感じました。
吉田:「Ribbon」から「奇跡が空に恋を響かせた」の流れ、すごく綺麗だなって思いました。シングルの曲(「Ribbon」「奇跡が空に恋を響かせた」「HIKARI」「STARS」)はメジャーデビュー以降のM!LKを象徴する楽曲でもありますけど、そこに今回新録が7曲もプラスされてて、それが全部パチッとはまってるのは改めてすごいなって思いますよ。
ーー新録の楽曲の中で、「ジブンエール」は5人で作詞をされてますね。
山中:作詞だけじゃなくて、ほぼプロデュース曲というか。
曽野:曲のテイスト、選曲、制作まで全部自分たちで決めていきました。「夢路」(『Ribbon』初回限定盤収録)は作詞だけでしたけど。
山中:今回は最初にメンバープロデュース曲が入るよって聞いていたので、じゃあどんな曲を作りたいかっていうところから考えていって。もともとだいちゃん(塩﨑)が、僕らから送る応援ソングであり、ライブでも一緒に盛り上がれるような曲を作りたいなって言ってたんですよ。もちろんメンバーみんな賛成で、それで行こうってことになりました。そこから「こういう曲が作りたいです」ってオーダーして、バーッと曲が送られてきたんですけど、時間をかけてみんなで選考会をして決めたんです。
塩﨑:やっぱり、自分たちの書いた言葉で届ける方がファンのみんなには届くと思うんだよね。
山中:それは本当にそう。
塩﨑:僕たちもその言葉を心から歌えるっていうか。自分たちで作った、自分たちから湧き出た言葉で応援できる曲が作れたのは嬉しいです。これを聴いて、仕事とか学校とか頑張ってほしいなって思う。
ーーメジャーの1stアルバムでメンバープロデュース曲を発信できるというのは、やっぱり嬉しいですよね。
山中:光栄です。ありがたい。
佐野:いずれはシングルとかでもやってみたいね。もちろん全ての曲をしっかり表現していますけど、こうやって自分たちで作ることによって、やっぱり気持ちの乗せ方が変わってくるんです。だから今後、MVとかのプロデュースも1回やってみたいなっていう気持ちはあります。全部が全部となると僕らの好き勝手になっちゃうから、それは違うなと思うんですけど、自分たちでもいろんなことがやれるようになったらなっていう気持ちはあります。