ジャニーズWEST 小瀧望、東山紀之も期待する『刑事7人』での活躍 舞台の経験も生かされた俳優としての成長

俳優としての大きな成長の根幹にある舞台での経験

 小瀧は昨年の主演ドラマ『鹿楓堂よついろ日和』(テレビ朝日系)で演じた和風喫茶『鹿楓堂』の店主、東極京水役の柔らかな演技も好評であったが、ここ数年の俳優としての大きな成長には舞台で積み重ねた経験が根幹にあるように思う。特に2020年に満身創痍で挑んだ『エレファント・マン』のジョン・メリック役は想像を遙かに超えた演技が衝撃的であった。身体が変形している青年の役をどのように演じるのかと思っていたが、小瀧の演技に心が揺さぶられたのを覚えている。

 また翌年は『検察側の証人』の独り身の婦人殺害の容疑者となったレナード役の緊迫感に溢れた迫力ある芝居で観客を圧倒。そして今年1月に自身初のミュージカルとなる『ザ・ビューティフル・ゲーム』の主演を務めた。ミュージカルは独特のセリフから歌に入るタイミングや発声などが通常の舞台とは異なるが、本来の小瀧が持つ、声量や、広い高音域、伸びやかな生歌映えする声質は非常にミュージカル向きであると感じた。

 演技以外では冒頭で触れた通り、新たなチャレンジとして花王エスト「エスト ザ ローション」のアンバサダーにも就任。公式ホームページでは小瀧のみずみずしく爽やかなビジュアルやスペシャルムービーが公開されている。

 ライブのMCやYouTube、グループの冠バラエティ番組などでは、絶妙なツッコミや渾身のコントなども披露するコミカルな一面を持ちながら、俳優やモデルでは表現力豊かな姿を見せるなど、振り幅の広さも魅力の小瀧。今回の『刑事7人』シーズン9では終わったはずの10年前の夫婦殺害事件が再び動き出すなど、シリーズ最難関の事件が展開するほか、主人公らが所属する新専従捜査班の絆が試される場面もあるなど、刑事としての使命感、人間としての葛藤を抱えた各キャラクター達の成長や変化も見所だ。刑事としての坂下と俳優としての小瀧の成長や、共演陣との関係性の変化などをリンクさせながら見る楽しみもありそうだ。

※1:https://realsound.jp/movie/2023/05/post-1316859.html

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