PSYCHIC FEVER、タイでの経験&7人の音楽愛を活かした挑戦的な試み 初の単独ツアーへの意気込みも明かす

「『Up and Down』はタイでの活動を経て、1つの正解を示した楽曲」(剣)

――3曲目の「アシンメトリー」(Words:ELIONE/Music:JIGG, fiction.)は、WEESAさんと志さんによるボーカル曲です。「Highlights」と同じ作家陣が手がけていますが、こちらは爽やかな夏の風を感じる楽曲ですね。

小波津:「アシンメトリー」は2021年にリリースした「Snow Candy」に続く、ボーカル曲の第二弾で、昨年、メジャーデビューしてすぐにタイに拠点を移すことになった僕らの心境をELIONEさんに当て書きしていただきました。今回のEPでは唯一のラブソングなんですが、曲調的にはアップテンポで聴きやすいR&Bポップスで。ちょっと離れてしまった期間があったことで、以前のようなソックリな2人ではなくなってしまったけど、「いつでも僕は君のことを思っているよ」っていう、僕たちからファンの皆さんにアプローチするような楽曲になっています。声の高い僕と低音が得意なWEESAの組み合わせからも、アシンメトリーを感じていただけるんじゃないかなと思いますし、この2人ならではのハーモニーを楽しんでいただけたらと思います。

WEESA:ラブソングと言いつつも、例えば〈荷物を詰めたRimowa〉っていうのが、僕らがタイに発つ時にEXILE HIROさんからいただいたジュラルミンケースのことだったり、〈6時間半のフライトと/距離と比例して辛いもっと〉が、実際にタイとの間の飛行距離を表していたり、僕らの活動とも色濃くリンクしている歌詞になっているのもポイントですね。〈Baby! Baby! Please gimme one more chance〉というキャッチーなサビは、『P.C.Fツアー』でもファンの皆さんと一緒に歌えたらいいなと思っています。

中西:うん、まずは日本から。いずれは各国のファンの方と一緒に歌えるような曲に育てていきたいですね。

――「アシンメトリー」には〈「BAKU BAKUだよ」心臓〉という歌詞もありますけど、振付はどんな感じになりそうですか?

半田:この曲の振付はまだできていないんですけど、個人的にはそこも伏線回収と言いますか、リード曲の「BAKU BAKU」を連想させるような振りを入れても面白そうだなって思いますね。でも、あえて違った振付で“BAKU BAKU”を表現するのも楽しそうですし。どんなふうにも表現できるからこそ、タイから帰って来て、よりパワーアップしたPSYCHIC FEVERを見せられる良い機会だなと思っています。

――たくさんの可能性を秘めた楽曲なんですね。ところで、志さんとWEESAさんがアシンメトリーなのに対して、“神奈川ブラザーズ”(半田・渡邉)はシンメトリーだと思いますが……2人で歌うご予定は?

渡邉:ユニット曲作っちゃう!?

半田:作っちゃう!?

剣:ユニット曲を7人で踊るの、めっちゃムズいやん!

一同:(笑)!

半田:いつかは、そんなこともできたらいいなと思いますけど、まずは今回の新曲を楽しんでもらえたら嬉しいです(笑)。

――5曲目「Up and Down」(Words:彩-xi-/Music:FAST LANE, RICO GREENE)は、和の香りが漂う新感覚のアップチューン。この曲ではどんな実験をしたのでしょうか。

中西:この曲は、まず作り方が新しくて。作っていただいたデモに対してJIMMYが振付をして、それを踏まえて彩-xi-さんというラッパーの方に歌詞を書いていただきました。ダンス発信の歌詞になっているので、ダンスに寄り添った内容にもなっていますし、タイで活動する中で感じた「皆さんと一緒に盛り上がれる曲を作りたい」という想いから生まれた楽曲なので、ライブにも新たな風を吹き込んでくれるんじゃないかなと期待しています。

小波津:トラックに入ってる和楽器って琴だっけ?

中西:そうそう。今流行っているタイの楽曲って、タイの伝統楽器やサウンドが結構入っているんですよ。小さい頃から聴いてきたサウンドだから、ノリやすいみたいで。そういう話を現地で伺ったので、「Up and Down」では、僕らも日本をレペゼンするようなサウンドを取り入れてみました。日本の方はノリやすいと思いますし、海外の方にとっても「なんか聴いたことがある!」って感じる曲だと思います。

――〈Up and Down〉という歌詞も英語が苦手な人でもわかる言葉だし、ありとあらゆる人を巻き込めそうなワードですね。

剣:僕らはタイでライブをやっていくにあたって、言葉の通じないお客さんに一緒に踊ってもらうにはどうしたらいいかをすごく考えていたんですけど。横揺れするとか、手を挙げてもらうとか、いろんな方法を試した中で、一番ウケたのが「Up」と「Down」だったんです。だから、実験的な要素の強いEP『PSYCHIC FILE I』なんですが、この曲のタイトルに関しては「絶対これだ!」っていう確信があって。タイでの活動を経て、1つの正解を示した楽曲になっています。

――JIMMYさんは、どんなことを考えながら振付を制作しましたか?

JIMMY:もともとスタッフさんとも「ウチの楽曲って、TikTokで踊ってもらうような曲はあるけど、ライブでファンのみんなと踊る曲がないよね」っていう話をしていたんですけど、そこにメンバーからの意見も加わって、「put your hands up」でもなく「この曲だったらこの振りだよね」っていう振付になるように作っていきました。この振付を考える時、じつは龍臣にも一緒にスタジオに入ってもらったんですよ。体格もダンスジャンルも違う2人なので、僕もカッコよく踊れて、龍臣もカッコよく踊れて、手伝ってくださるスタッフさんもノリやすくてっていう3つがシンクロした時に、世界に伝わるダンスになるなと思って。で、「このリズムの取り方は、ダンス経験がない人には難しいかもしれないです」とか、いろいろとアドバイスをもらって、今の形になりました。龍臣、遅くまで付き合ってくれて、ありがとう!(半田を見つめる)

半田:いやいや、僕は口を出しただけなんで(笑)。この曲は“みんなが楽しく踊れるように”っていうのを意識して作ったんですけど、あえてツアーでお披露目するために取ってある楽曲なので、早くライブで披露したいですね。

――運動音痴としては、初披露で一緒に踊ってほしいと言われると、すごく緊張しちゃうんですけど……。

半田:本当に〈Up and Down〉するだけの振付なので、WEESAの歌に合わせて、手を上げて下げてもらえれば大丈夫です(笑)! たぶん、僕たちの曲の中で一番踊りやすい曲になっていると思いますので、ダンスが苦手な方も、心配せずに会場にいらしてください。

――では最後に、初の単独ライブツアー『PSYCHIC FEVER LIVE TOUR 2023 "P.C.F"』について、どんなライブになりそうか教えてください。

剣:今回はライブハウスでのツアーになるんですけど、Zeppの規模感って、今の僕たちにとってベストな環境だと思うんですよね。タイで活動していた時の環境にも近いですし、コミュニケーションを取りやすい場所だと思うので、PSYCHIC FEVERというグループ名の通り、会場に来てくださった全ての方と化学反応を起こせるんじゃないかなと。その一方で、会場の規模に関わらず、僕らが一番大事にしていることは“どんなライブをするか”なので。行ってみたらファンタジーがあって、エンタテインメントがあって、感動と発見があって……毎公演「もう帰りたくない!」って言わせるようなライブができたら、最高だなと思っています。

――廉さんのビートボックスも聴けそうですか?

渡邉:どうでしょう(笑)? でもライブハウスって、ビートボックスの大会でもよく使われるくらい、ビートボックスをやる上で一番音質が良いんですよ。だから、やるのが楽しみなんですよね~!

小波津:これ、絶対ビートボックスやる流れでしょ(笑)。

中西:それ以外にも、おそらくみんなが大好きなあの曲もやるでしょうし、初披露の新曲もやりますし、この4公演でしか見られない楽曲もあるかもしれないですし……間違いなくみんなで楽しめるライブになると思います。

半田:初の単独ツアーということで、僕らもめちゃくちゃ“BAKU BAKU”しているんですけど、EPに収録されている新曲を中心に、いろんな面でレベルアップした“最新のPSYCHIC FEVER”をお見せできたらと思っているので、ぜひ会場に足を運んでいただけたら嬉しいですね。

JIMMY:皆さんと一緒に「Up and Down」を踊れるのを楽しみにしています。

■リリース情報
PSYCHIC FEVER from EXILE TRIBE
1st EP『PSYCHIC FILE Ⅰ』
2023年5月17日(水)発売

●初回生産限定盤(CD+Blu-ray+24P歌詞付きフォトブック)
¥4,000(税込)
●初回生産限定盤(CD+DVD+24P歌詞付きフォトブック)
¥4,000(税込)
●通常盤(CD ONLY)
¥1,650(税込)

<収録内容>
[CD]
1 .BAKU BAKU
2. Highlights
3. アシンメトリー
4. Nice & Slow
5. Up and Down
6. To The Top feat. DVI
7. ForEVER

[DVD/Blu-ray]
・THE SURVIVAL 2022 ~BALLISTIK BOYZ vs MA55IVE~ × PSYCHIC FEVER
「PSYCHIC FEVER!!」/「Snow Candy」/「Choose One」
・EXILE 20th ANNIVERSARY EXILE LIVE TOUR 2021 "RED PHOENIX”

[DREAM SPARK]
・BEAT BOX/「Best For You」/「Choose One」/「Snow Candy」/「Hotline」/「PSYCHIC FEVER!!」
・「BAKU BAKU」MV

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