新浜レオン、『犯人の犯沢さん』主題歌の“窓ふきダンス”が中高生を席巻 ド直球昭和歌謡とダサかっこいい振り付けのシナジー

 「捕まえて、今夜。」は、新浜レオン節が炸裂するド直球な歌謡曲。作曲は馬飼野康二&鎌田俊哉、編曲は船山基紀が担当。馬飼野と鎌田はそれぞれ西城秀樹、和田アキ子、近藤真彦、少年隊などの楽曲を制作し、船山も数々の昭和の名曲を生み出してきた名プロデューサーだ。そんな歌謡曲の職人たちによるサウンドは、最初から最後まで徹底して耳馴染みの良さが溢れる仕上がりに。また、〈騙して、騙されても憎めない人よ〉〈悲しい過去など 語るほど野暮じゃないのよ〉など、EARSYによる現行のJ-POPではお目にかかれない、昭和特有のロマンチシズムを感じる歌詞も新鮮に響く。何より、それを歌いこなす艶やかかつダンディーな新浜のボーカルも、若者の耳には目新しいものとして届いているのかもしれない。

 そんな楽曲の中で披露される“窓ふきダンス”は、両手を体の前に出し、円を描くように動かす振り付けが特徴的なダンス。誰しもが気軽にマネができ、いい意味でネタにしやすい“ダサかっこよさ”もTikTokやネットユーザーにウケた理由だろう。『うたコン』出演時には、蛍光イエローのジャケットに身を包んだ新浜が、4人のバックダンサーを携えてキレキレのダンスを披露。会場には初見の人もいたと予想するが、ものの見事に客席全体に一体感を生み出していた。

 また、『名探偵コナン』の“犯沢さん”というキャラクター自体も、古くからインターネット界隈ではネタ動画やコスプレキャラとして登場することが多く、長年愛され続けてきた。そもそも『名探偵コナン 犯人の犯沢さん』という作品自体も、一人歩きする犯沢さんの人気を受けて制作されたものだと思う。そういう意味では、キャッチーな楽曲、マネしやすい振り付け、ネットミームと親和性の高いコンテンツと三拍子揃ったことも今回のバズの要因にありそうだ。

 演歌・歌謡の魅力を広めるために地道に活動を重ね、そこから新しい旋風を巻き起こしている新浜レオン。その人気は右肩上がりで、5月11日にLINE CUBE SHIBUYAで開催したデビュー5周年記念のワンマンコンサートのチケットはソールドアウトした。昭和・平成の音楽やカルチャーが若者の間で注目を集め、レトロブームと言われている昨今。その波に乗って……いや、新浜レオンがその中で新たな波を作っていく日が近いのかもしれない。

※1:https://realsound.jp/2019/06/post-379760.html

■リリース情報
5thシングル『捕まえて、今夜。/どんなに愛したとしても』
リリース日:2023年5月3日(水)
形態数:全5種
価格:全5種共通:¥1,350(税込)

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