2023.04.16 10:00

BTS SUGA、IVE、SEVENTEEN……相次ぐ4月の大型カムバックをおさらい　新人からベテランまで、豪華なラインナップに

文＝市岡光子

NCTのユニット・ドジェジョン、4月17日に1stミニアルバム『Perfume』でデビュー

　活動グループ、メンバー数の制限がない次世代グローバルグループとして活動中のNCT。同グループからDOYOUNG（ドヨン）、JAEHYUN（ジェヒョン）、JUNGWOO（ジョンウ）が、ユニットとして4月17日に正式デビューを果たす。NCTとしては、メンバーを固定したユニットのデビューは初。

그냥 지금도 니가 보고싶다 | NCT DOJAEJUNG ❮THE MUSIC FILM❯ ‘Triangular Theory of Love’ #COMMITMENT

　1stミニアルバムのタイトル曲「Perfume」は、香水をテーマとしたR&Bエレクトロパンクジャンルの楽曲で、愛する相手に私の香りを残すというメッセージが歌詞に盛り込まれており、3人のアカペラボーカルが印象的な曲に仕上がっているという（※2）。

　ミニアルバムには、ほかにも「Kiss」「Dive」「Strawberry Sunday」など、「愛」をテーマとした多彩なラブストーリーを描いた5曲を収録。3人の新しい音楽性と出会える作品となっている。4月11日にはNCTの公式YouTubeチャンネルでミュージックフィルムを先行公開。アルバム収録曲「Ordinary」と「Dive」の一部を聴くことができ、彼らのデビューに世界中のファンが期待を寄せている。

BTS・SUGA、4月21日に初のソロアルバム『D-DAY』をリリース

　3月末にソロアルバムをリリースしたJIMINに続き、4月21日にはSUGAが全曲の作詞作曲とプロデュースを手がけたソロアルバム『D-DAY』をリリースする。本作はSUGAのソロプロジェクト・Agust Dで2016年から制作を続けてきたミックステープ『Agust D』、『D-2』に続く、3部作の最後を飾るアルバムとなる予定（※3）。

Agust D '사람 Pt.2 (feat. 아이유)' Official MV

　そのアルバムの収録曲から、韓国の人気歌手・IUとコラボした「People Pt.2 （feat. IU）」が4月7日に先行配信された。SUGAとIUのコラボは2020年にリリースされたされたIUの「eight（Prod.&Feat. SUGA of BTS）」以来2回目。穏やかなビートとメロウなサウンドの中で、IUの美しい歌声とSUGAの胸の内を吐露するかのようなラップ、楽曲のキーワードをメロディに乗せて歌うSUGAの歌声が心地よく響く楽曲に仕上がっている。

　SUGAは今後、アルバムを携え、ソロとして初のワールドツアーを行う。4月のアメリカ公演を皮切りに、インドネシア、タイ、シンガポール、ソウルなどを巡り、日本では6月2～4日にぴあアリーナMMで公演が行われる予定だ。

　アルバムリリース日には、WeverseとDisney+でアルバム制作の過程に迫ったドキュメンタリーの公開も決定。SUGAが今作ではどのような世界観をつくり出し、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、世界から熱い視線が注がれている。

SEVENTEEN、4月24日に10枚目ミニアルバム『FML』で約9カ月ぶりのカムバック

　4月24日には、SEVENTEENが2022年7月に発売された4枚目アルバムのリパッケージ盤『SECTOR17』以来、およそ9カ月ぶりに10枚目のミニアルバム『FML』でカムバックを果たす。

　今回のタイトル曲は「F*ck My Life」と名称未発表曲の2曲が据えられる予定。同グループとしては初のダブルタイトル曲となる。アルバムタイトルの『FML』は、境遇を嘆いたり自分を責めて人生を悲観する俗語「F*ck My Life」の略語。悪い状況でも無限にネガティブな考えに埋没してしまうのではなく、“FML”を健康的な視点に再解釈して、能動的で肯定的な態度に昇華させるという（※4）。

　現地メディアによれば、今作は予約注文量が予約販売開始から3日後に218万枚を超えたとのこと（※5）。全6曲が収録されるアルバムの全貌はまだ明らかになっていないが、約9カ月ぶりのカムバックはファン待望のものであり、これから加速するであろうSEVENTEENの活動から目が離せない。

　注目アーティストが次々とデビューやカムバックを控える4月は、K-POPシーンがますますの盛り上がりを見せる1カ月となりそうだ。今後はさらに、5月にLE SSERAFIMのカムバックやKep1erの日本公演なども予定されている。今年もさまざまなアーティストがK-POPシーンを賑わせ、話題の多い1年となるのではないだろうか。

※1：http://www.newsculture.press/news/articleView.html?idxno=521745（筆者訳）
※2：https://www.sportsw.kr/news/newsview.php?ncode=1065571515965764（筆者訳）
※3：https://www.mk.co.kr/star/musics/view/2023/04/256527/（筆者訳）
※4、5：https://www.mk.co.kr/star/musics/view/2023/04/260420/（筆者訳）