BABYMONSTER、LIMELIGHT、tripleS……日本人メンバーも参加、2023年注目のK-POPデビュー組3選

オーディション番組出身・MiU（伊藤美優）が所属、高い実力を持つLIMELIGHT

　Kep1erのMASHIROやYESEO（イェソ）が所属する143エンターテインメントより、EP『LOVE & HAPPINESS』で2月17日に正式デビューを果たしたLIMELIGHT。

　同グループには、Mnetのサバイバルオーディション番組『Girls Planet 999：少女祭典』（ABEMA）に出演して話題を集めた日本人メンバーMiU（伊藤美優）と、『放課後のときめき』（MBC）に出演して高い歌唱力が注目を集めたSuhye（スヘ）、練習生として活動していたGaeun（ガウン）の3名が所属している。ただ、同グループはコンセプトとしてメンバー数に制限をかけない「拡張型ガールズグループ」を目指しており、今後の活動の中でメンバー数が増える可能性は高い。

　まだデビュー間もないグループではあるものの、オーディション番組出身者が2名所属しているだけあり、音楽番組やMVで見せる彼女たちのパフォーマンス力はすでにハイレベル。デビューアルバムのタイトル曲「HONESTLY」では、アメリカンポップのような雰囲気の中で、しなやかで完成度の高いダンスの実力と、どの音域も安定した歌唱力を披露している。

　なかでもMiUは『Girls Planet 999：少女祭典』に出演した際、難易度の高いIZ*ONE「FIESTA」でチョ・ユリが担当した高音パートを練習段階で何度も成功させ、かねてからその実力に注目が集まっていた人物。今後、MiUを含め各メンバーがどのような個性と実力を発揮し、グループの活動を広げていくのか期待がかかる。

ファン参加型で新しい活動形態に挑戦するtripleS

　2月13日、K-POPスタートアップのMODHAUSより1stミニアルバム『ASSEMBLE』でデビューしたtripleS。彼女たちは最大24名の所属を目指す多国籍ガールズグループで、現時点では12名のメンバーが明らかになっている。

　2月リリースのアルバムに参加したのは、そのうちの10名。というのも、彼女たちはこれまでのK-POPグループとは異なる形態で活動を展開しているのだ。楽曲リリースごとにメンバー構成を入れ替えたユニットをつくり、楽曲のプロモーション活動を終えると、基本的にはそのユニットを解消する形をとる（ただし、リリースした作品の売上が10万枚を達成した場合、その後も該当グループを継続させることになっている）。また、MODHAUSは同グループについて、「世界初の『ファン参加型ガールズグループ』を制作する」と宣言（※1）。NFT技術を活用したフォトカードの購入で投票権を獲得すれば、グループの今後の活動についてファンも意見を表明することができるという。

　同グループには現在、日本人メンバーとしてコトネとカエデの2名が所属。 カエデの経歴はベールに包まれている部分が多いが、公式YouTubeでは流暢な韓国語を披露している。また、1stミニアルバムのタイトル曲「Rising」では、強弱のはっきりしたキレのあるダンスを見せ、高い実力の持ち主であることをうかがわせている。

　コトネは2021年に放送された『Girls Planet 999 ： 少女祭典』に出演経験のあるメンバーだ。当時から、細部まで正確なダンスはもちろん、ラップでも抜群のセンスで多くの視聴者を魅了していた。まだユニットへの参加はないが、今後の活動では得意とするラップとダンスでパフォーマンスを支えていくと考えられる。

　同グループはファンの参加と新メンバーの加入によって、今後どのような進化を遂げるのかが楽しみなグループだと言えよう。

　これからも多様なグループがデビューするであろう、2023年のK-POPガールズグループシーン。多国籍メンバーで活動し、新しい運営方法に挑戦するグループも増えている。本稿で紹介した3グループを含む2023年デビュー組の中から、K-POPシーンの新たな潮流を創出するグループが生まれるかもしれない。

※1：https://n.news.naver.com/entertain/article/144/0000793937（筆者訳）