EXILE THE SECOND、再会の歓喜が溢れた5年ぶり単独ツアー開幕 美しい表現力&テーマに込められた“新たな決意”

 EXILE THE SECONDが2月10日、広島文化学園HBGホールで『EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2023 〜Twilight Cinema〜』の初日公演を開催した。

 コロナ禍を経て完全復活を目指すLDHエンタテインメントを牽引するべく、2023年最初の全国ツアーの口火を切ったEXILE THE SECOND。単独ツアーとしては5年ぶりということもあって、ファンはもちろん、メンバー自身も待ちに待っていたライブの開幕だ。今回はEXILE THE SECONDにとって初のホールツアーでもあり、実際にその景色を目の当たりにするとステージと客席の距離が驚くほど近い。マスク着用での声出しも緩和され、オープニングと同時に弾けるような歓声が会場を包み込んでいた。

 1曲目は、2020年にEXILEとの両A面シングルとしてリリースされた「瞬間エターナル」。ライブ開演前の取材で、メンバーは口々に「お客さんの声を聞けることが何よりも楽しみだ」と語っていたが、おそらく全員の想像を遥かに超える熱量の声援が沸き起こっていた。煌びやかなシャンデリアと、赤を基調としたレトロモダンなステージ。バンドのエモーショナルなサウンドも相まって、ここ“Twilight Cinema”の世界観にどんどん引き込まれていった。抜群の切れ味ながら、喜びが溢れ出てしまったかのような5人のパフォーマンスも最高だ。

 日々いろいろな作品が上映される映画館のように、今回のライブはチャプターごとにテーマや演出が変わっていく。AKIRAとNESMITHがギターをかき鳴らし、SHOKICHIが激しいマイクパフォーマンスを見せた「THE FOOL」などが披露されたチャプターは、ロックでハードな魅力を全開に。また、約3年半ぶりとなるSHOKICHIソロ名義での新曲「カゲロウ」が初パフォーマンスされたチャプターでは、今回のライブのテーマでもある“出会いと別れ”を春夏秋冬の景色に織り交ぜながら表現。この新曲についてSHOKICHIは「このライブで表現される悲しみのピークで歌えたらというイメージで作った」と語っていたが、アコースティックギターを弾きながらひと言ひと言を丁寧に、そして行き場のない悲しみをメロディに落とし込むようにして歌われていたのが印象的だった。

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