香取慎吾、ステージでこそ増す輝き 初単独アリーナライブに見た、光を目指して突き進む真のエンターテイナーとしての姿

ステージに手をついて語りかけた、マイケル・ジャクソンとの心の対話

 また、香取は稲垣、草彅剛と共に1月18日、19日に大阪城ホールで『NAKAMA to MEETING Vol.2』をしていたことから、子どものころのことを思い出したと話し始めた。大先輩のバックで踊ったこと。いつか自分が前で踊りたいと願ったこと。そして、その夢が叶って大きな会場もたくさん経験できたこと。

 そして初めて東京ドームに立った時、香取はステージに手をつき憧れのマイケル・ジャクソンに「マイケル、やっとここまで来たよ」と語りかけたという。そのあと「“1回ステージから降りるね”って、マイケルにも言った」とも。そして明治座、京都劇場を経て、1万人クラスの有明アリーナへ。「昨日、今日とこんな大きなところで大好きな歌、ダンス、みんなの笑顔を見ることができて。本当に幸せです。ありがとう」と続けた。

 「これからもずっとずっとみんなと一緒に楽しい時間を過ごしましょう。一緒に明日を生きましょう。一緒にがんばりましょう」その言葉に割れんばかりの拍手が起こった。そして聞こえてきた「ひとりきりのふたり」の歌に〈君に伝えた言葉はいつだって/僕が一番 言われたい言葉〉という歌詞があることに気づく。

 MC中に幾度も胸に手を当てて、深くお辞儀をしていた香取。「拍手で泣かすなよ」「汗で溺れそう」などと言いながら手で拭っていたのは、本当に汗だけだっただろうか。様々な苦悩がありながらも、立ち止まることなく走り続けてきた。そんな香取なら、もしかしたら「またここまできたよ」とマイケルに話せる日がくるかもしれないとさえ思った。

 スポットライトに反射するスパンコールの輝きを受けてキラキラとした表情で「アイシテマース」と笑った香取。これからも香取は闇や苦難をもキュートな魅力に変えながら、光を目指して突き進んでいくのだろう。そしてそんなチャレンジを続ける彼が、NAKAMAにとっての光そのものなのだと感じたひとときだった。

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