Kis-My-Ft2 千賀健永と宮田俊哉、個人活動で広げる視野　周囲の期待に応えながら発揮してきた7人の魅力

　他のメンバーも今年の活躍っぷりは目覚ましいものがあった。藤ヶ谷太輔が休養中の中居正広の指名を受けて、ラジオやテレビ番組の代打を務めることも大きな話題になったばかり。『中居正広 ON&ONAIR』（ニッポン放送）では、4年前に藤ヶ谷が出演した舞台を中居が「行かねー」と言いつつ観てくれたこと。さらに舞台をすごく褒めてくれたという中居らしい秘話でリスナーをほっこりとさせる。中居の存在を常に感じながらも、藤ヶ谷ならではのトークを展開させる見事な代打っぷりを見せた。

　先輩からの信頼を寄せられたメンバーといえば、北山宏光もその1人。今年KinKi Kids堂本光一の期待を受けて、舞台『Endless SHOCK』の博多座公演でライバル役を任された。製作発表会見では、堂本が何年も前から北山の名前が挙がっていたと明かす。しかし、この役は東京公演ではSexy Zone佐藤勝利が演じていたため、北山は博多公演に向けて1人で稽古に打ち込まなければならなかった。とはいえ無茶振りができるのも“北山ならやってくれる”という信頼があってのものだろう。

　また、期待に答えてくれたという点では横尾渉もまた1段階進化を遂げる。カルチャースクール番組『プレバト!!』（TBS系）ですっかり俳句の才能を開花させていたが、今年6月に名人10段に昇格するという快挙を成し遂げた。“クーポン”というお題から航空券へと発想を飛ばして「夕虹のA席タイムラプスの街」と詠み上げた横尾。「機窓」ではなく、あえて窓際の「A席」とした言葉選びの巧みさ。「タイムラプス」という新しくも身近なスマホ機能を駆使した独特な映像として、光景が脳内に広がる美しい一句に絶賛の声が上がった。

　さらに、アウトドアの趣味を持つ二階堂高嗣はNEWS小山慶一郎との新キャンプ番組『NEWS小山のおしゃキャン！どう？』（フジテレビ系）が好評で、9月のオンエアに続き11月にも第2回として放送された。二階堂のキャンプトークは8月に放送された『踊る！さんま御殿！！』（日本テレビ系）でも爆笑をさらったことで注目を集める。ソロキャンプの魅力を熱弁し、なかなか理解できないというさんまとのやりとりは、初出演とは思えない漫才のようなテンポの良さだった。

　グループとして歌にバラエティにと活躍しつつ、さらに一人ひとりの魅力が存分に発揮された2022年のKis-My-Ft2。個人の活動で得たものをグループ活動に活かし、さらにパワーアップした7人の活動も楽しみにしている。