桑田佳祐、JUJU、松下洸平、GENERATIONS、BiSH……11月23日リリースの新譜5作をレビュー

GENERATIONS from EXILE TRIBE『愛傷 / My Turn feat. JP THE WAVY』

　関口メンディー主演のドラマ『覆面D』（ABEMA）主題歌として制作された「愛傷」は、放送作家の鈴木おさむが作詞、GReeeeNのプロデューサーでもあるJINが作曲を担当。仮面を被るように本心を隠して生き、心の傷を負いながらも、どこかで希望の光を望んでいるーーそんなアンビバレンツな心情を描いたミディアムバラードだ。目の前の人に語り掛けるような片寄涼太、数原龍友のボーカルも心に残る。楽曲プロデュースと作詞をJP THE WAVYが担当した「My Turn feat. JP THE WAVY」は好きなことを追求し、なりたい自分になろうとする姿を心地よいフロウに乗せたヒップホップナンバー。リリックの内容はダンスとボーカルに打ち込み続けるメンバーともしっかりと結びついている。（森）

BiSH『脱・既成概念』

　2023年で解散を宣言しているBiSHからニューシングルが到着した。12カ月連続リリース企画の第11弾となる本作は、約1,000曲からコンペにより選出。表題曲の「脱・既成概念」は、白濱亜嵐（EXILE／GENERATIONS from EXILE TRIBE／PKCZ®）の手によるもので、自分らしく生きることを歌った反骨精神あふれる歌詞こそBiSHらしいが、曲調は意外にもダンスナンバー。弾むビートとは裏腹の、ややダウナーな歌唱に表れたメンバーそれぞれの個性も聴きどころとなっている。一方、カップリングに選ばれた「I」は、新進気鋭のシンガーソングライター・友成空が作詞作曲を、プロデューサーのYaffleがアレンジを手がけた1曲。〈誰かと一緒じゃないよ　自分だけの人生だ〉と、こちらも「脱・既成概念」と同じメッセージを掲げながら、軽快なR&Bサウンドが新鮮な印象を与えてくれる。（渡部）