Travis Japanデビューでどう動く？　HiHi Jets、美 少年、7 MEN 侍、Aぇ! group……ユニット化進むジャニーズJr.の今

　土曜更新は藤井直樹、那須雄登、浮所飛貴、岩﨑大昇、佐藤龍我、金指一世による美 少年。歌唱力が魅力の6人構成で、2020年放送のドラマ『真夏の少年〜19452020』、2021年には『ザ・ハイスクール ヒーローズ』、2022年は『トモダチゲームR4』（いずれもテレビ朝日系）と3年連続でドラマ主演を務めている稀有なグループだ。舞台やコンサートの単独公演に加えて、バラエティやドラマへの出演も増えている。浮所は2021年公開の映画『胸が鳴るのは君のせい』で初主演を務めたほか、2022年には映画『モエカレはオレンジ色』にも出演。また『VS魂』（フジテレビ系）レギュラーメンバーとしても活躍する。岩﨑もドラマ『金田一少年の事件簿』（日本テレビ系）に出演するなど、各方面で活躍中だ。

　日曜更新はHiHi Jets。ローラースケートを使った疾走感に溢れるパフォーマンスが魅力の橋本涼、井上瑞稀、猪狩蒼弥、髙橋優斗、作間龍斗による5人組グループだ。オリジナル曲もこの一年でぐんと増え、歌唱にダンス、ローラーのパフォーマンスと回を重ねるごとにライブの密度が増している。今年、猪狩、作間が20歳の誕生日を迎え、“ローラー履いてる問題児たち”も全員が20代に突入。雑誌のグラビアでも大人っぽい衣装を着こなす場面が増えた。ドラマ『全力！クリーナーズ』（朝日放送）ではメンバー全員で主演を務めたほか、猪狩は『東大王』（TBS系）や『呼び出し先生タナカ』（フジテレビ系）などのバラエティ番組へ、作間はAぇ! group 小島と同じく『FINEBOYS』12月号からレギュラーモデルに。リーダーの井上は2023年5月公開の『おとななじみ』に久間田琳加とＷ主演を務めることが発表されたばかりと、個人での活動も活発だ。

　ファンの間では“Hi美”と称されることも多いHiHi Jetsと美 少年は、バラエティ番組『裸の少年』（テレビ朝日系）で共演中。またジャニーズ伝統の舞台『少年たち』をSixTONES、Snow Manから継承したのもこの2組だ。受け継がれる世界観を損なわず、彼らならではのフレッシュさとしなやかさがあるオリジナリティ溢れる作品に仕上げた。劇中でも埋もれることなく、グループ、そしてメンバーの個性がくっきりと際立っていたのが印象に残る。

　この他にも『ジャニーズJr.チャンネル』に登場していないユニットの活動も盛んだ。2年前までは“クリエC”と呼ばれていたIMPACTorsも、舞台やドラマへの出演が相次ぐ。松井奏がミュージカル『アンコール！』で初主演、舞台『世界でいちばん美しい〜鎌倉物語〜』ではメンバーの椿泰我と横原悠毅がW主演を務めるほか、11月に京都と広島で上演される舞台『波濤を越えて』に影山拓也とLil かんさいの嶋崎が出演。佐藤新、基俊介も共にドラマ出演を果たし、椿と鈴木大河は『アイ・アム・冒険少年』2時間SP（TBS系）で脱出島に初参戦とバラエティにも進出。Jr.SPは、ジャニーズならではのダンスをさらにブラッシュアップし、アクロバット、タップダンス、バレエの美しさを加え、唯一無二の世界観を打ち出している。

　また、Boys be、AmBitious、Go!Go!kidsと後輩ユニットが続々と誕生しており、さらにはユニットに属していない東西のジャニーズJr.もアイドル誌に多数登場している。少し前まではユニットやメンバーの再構築と様々な変遷を遂げていたが、最近では動向が異なり、ある程度メンバーが固定化されつつあるのも特徴と言えるだろう。

　ジャニーズ内でも様々なグループが活躍するが、視野を広げてみるとここ数年のボーイズグループ界隈は“群雄割拠”と呼ばれるほどの大盛況ぶりだ。ファンとしてはつい先輩グループと同じような活躍の道を望んでしまうが、国内そして世界へと間口が広がったいま、それぞれの個性や武器を活かし、最も輝ける場が設けられることを願わずにはいられない。