HiHi Jets、IMPACTors、Aぇ! group……2022年『サマパラ』出演ジャニーズJr.の勢い　3組それぞれの個性を解説

　「ジャニーズJr.はあまり知らない」、そんな人にこそ、彼らのことを知ってほしい。

　6月9日「ジャニーズJr.チャンネル」で、HiHi Jets・IMPACTors・Aぇ! groupの3組が生配信を行った。配信では、ジャニーズJr.が毎年夏に行う公演『Summer Paradise 2022（以下、サマパラ）』への、3組の出演を発表。

　ジャニーズJr.チャンネル開設時から参加しているHiHi Jets、関東でのグループ単独公演はこれまであまり多くなかったAぇ! group、2020年に結成し、YouTubeでのトーク出演は初のIMPACTors。普段あまり交流することのない3組の配信だからこそ、個性や関係性がより見えたように思う。『サマパラ』出演が決まった、勢いある3組の魅力を紹介したい。

高いスキルとフレッシュさをあわせ持つHiHi Jets

　HiHi Jetsは2015年に結成した、ローラースケートでのパフォーマンスが特徴の5人組グループ。2022年春には単独アリーナツアー『Spring Paradise 2022 CRUSH THE FRONTLINE』と、5人全員での主演ドラマ『全力！クリーナーズ』（ABCテレビ他）を走り切った。

　HiHi Jetsはフレッシュさとハイスキルなパフォーマンスを併せ持った、不思議な引力がある。年下組の猪狩蒼弥と作間龍斗は、2021年3月に高校を卒業したばかりの19歳。森永製菓株式会社の『大玉チョコボール』WebCMに出演するなど、活躍の場を広げている。猪狩はローラースケートの振り付けとラップも担当している器用さを持つメンバーだ。

　井上瑞稀と橋本涼は、21歳にしてジャニーズ事務所への入所は2009年で、14年目。“はしみず”コンビとして親しまれている。グループ最年長ながら、入所時期は最後の髙橋優斗は、持ち前の臆さない性格でMCを担当することが多い。全員が20歳前後ながら、風格のようなものが見える。

　誰がセンターに来ても違和感がなく、個人仕事で個性を磨きながら一体感が年々増している。生配信で井上が告知をする場面では「ほら、あそこに告知書いてあるよ」「あそこだよ、見える？」と髙橋と猪狩がいじると「俺今年で14年目だぞ！」と井上。団体芸のようなチームワークが垣間見えた。ジャニーズの王道、ローラースケートを引き継ぎながら、常に新しいことに挑戦しようとの気概が見え、見ていると明るい気分になるグループだ。

強烈な個性とパワフルさで突き進むAぇ! group

　Aぇ! groupは2019年結成の関西ジャニーズJr.の6人組ユニット。バンドスタイルを中心に、幅広いパフォーマンスを見せ、メンバー全員ハイスキルながらギャップの大きさが沼に。

　最年少でバンドではドラムを担当する佐野晶哉は、劇団四季の『ライオンキング』にヤングシンバとして出演した経験を持つ。確かな歌唱力で、2022年1月の『生放送で満点出せるか100点カラオケ音楽祭』（TBS系）で100点を取り、賞金100万円を獲得。Aぇ! groupのメインボーカルは、最年長の末澤誠也だ。オリジナル曲「PRIDE」で、末澤がハイトーンを歌いこなす姿と、メンバーの鬼気迫るパフォーマンスは多くの人を驚かせた。さらに、グループのエースポジションは2019年のNHK連続テレビ小説『スカーレット』に出演し、初のソロコンサートを開催するなど活躍目覚ましい正門良規。どれだけ役者が揃っているのかと驚く。

　生配信では、自己紹介から多くのメンバーがギャグを披露し、関西ジャニーズの系譜を感じた。リーダーの小島健は、端正な顔立ちながら、不思議なマイワールドを持つ。「撮らんといて、撮らんといて、恥ずかしい！」と顔を隠したかと思うと変顔を見せる変化球。草間リチャード敬太は「かわいい担当です☆」とおどけて見せ、福本大晴は色白でかわいらしい見た目に反してギャグを連発する。

　関西ジャニーズJr.からは2021年のなにわ男子デビューが記憶に新しいが、この6人ならば何かやってくれるのではと期待させてくれるエネルギーがある。