Crimson Crat Clan、笑いあり涙ありのEXシアター単独公演で誓うさらなる成長 “第一章”を締めくくり次のステップへ

Crimson Crat Clan単独公演レポ

 8人組ボーイズグループ・Crimson Crat Clan(以下、CCC)が、9月18日に『Crimson Crat Clan 2nd ONEMAN LIVE -The Reckoning-』をEX THEATER ROPPONGIで開催した。

 CCCは、ライブ配信を行う現役ライバー、ミナト・C・エンペラー、タカ・C・バロン、ユウキ・C・プリンス、ハヅキ・C・ヴァイカウント、フータ・C・キング、リョウタ・C・ナイト、ターゴ・C・マーキス、ケンジ・C・グランドデュークの8名から構成されるグループ。YouTubeやTikTokでも多くのフォロワーを擁し、今注目を集めている。「貴族・社交界」をコンセプトとしたダンス&ボーカルグループとしてだけではなく、様々な企画で楽しませるYouTuberとしての一面も持っている。コンセプトがしっかり決まっているグループではあるが、メンバー全員個性豊かで、動画ではそれぞれのトーク力が光る企画を多く行っている。特にYouTube Shortでアップしているお題に合う歌を即興で歌う「歌え」シリーズは、急なお題にメンバーが慌てながらもさまざまなジャンルの曲が飛び出してきて、思わず笑ってしまうような動画だが、面白さだけでなくメンバーそれぞれが高い歌唱力を備えているのもポイントだ。

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 また、CCCは精力的にライブ配信や動画配信をしながら、リアルイベントやライブも行っており、その驚異の活動頻度が多くの支持を得る理由の一つだ。トレンドを鋭く捉えたネット上での活動だけでなく、シンプルにステージでのパフォーマンスで勝負する姿は世代を超えて親しまれる要素となっている。

【MV】Midnight Drivin’ /Crimson Crat Clan(クリムゾン・クラット・クラン)

 彼らの特徴として、ダンサブルなオリジナル楽曲も挙げられる。トレンドのサウンドを抑えながらもポップさは失わない、中毒性のある楽曲群だ。クールな雰囲気から、キラキラしたアイドルソングまで、どれも高いクオリティを保っている。YouTubeで見せる姿からは想像もつかないようなパフォーマンス力を発揮し、個性的な楽曲を120%花開かせている。MVを観ると、彼ら自身の実力で再生回数を伸ばしていることがわかるだろう。

 2020年から活動を開始した彼らが2年間の集大成として迎えたのが、今回のワンマンライブだ。キャパ約1000人の会場だが、チケットはソールドアウト。当日は台風が近づく悪天候だったが、会場は熱気に満ちたファンでいっぱいになった。

 開演を待ち侘びるファンは、SEに合わせペンライトを振って彼らの登場に備え準備は万端だ。

 ステージの幕が開き、ダークカラーの衣装に身を包んだ8人が登場。オープニングナンバーの「My Way」は待望の披露ということもあり、客席は興奮の渦に包まれる。8人組ということを活かした大迫力のフォーメーションダンスと、ソウルフルなボーカルで一気にCCCワールドへ引き込んだ。

 間髪入れずにステージが赤いライトで照らされ、始まったのは「High Roller’s」。「ついてこいよ!」とファンを煽ると、ラップやソロパートでそれぞれの個性を次々に見せつけていく。

 自己紹介と挨拶を済ませると、先ほどまでのクールな表情とは打って変わって、全員が口々に「最高の景色!」「エグいって!」と満員の会場に笑顔を見せる。声が出せない中でも、ペンライトを振ったり拍手対決で盛り上げるなど、ファンとのエネルギーの交換は十分だ。

 「CCC始まりの歌でもあるこの曲で、『The Reckoning』をもう一度幕開けたいと思います!」と始まったのは「ROSE」。ポップでジャジーな曲調と、ファンへの愛が詰まったメッセージが、アイドルらしい煌めきに満ちている。セクシーさとキュートさを併せ持った一曲だ。薔薇の花びらを模した花吹雪が客席に舞い落ちると、会場はさらなる幸せいっぱいの雰囲気に包まれた。

 続く「Party Animal」は、ライブ映えする激しいパーティーチューンで、場の熱気がますます上がっていく。「8Bullet」でさらにボルテージを上げていき、高いダンススキルを見せつける。ソロパートでそれぞれの見せ場を作りながら、サビなどでは一糸乱れぬシンクロダンスを見せる。飽きさせることのない緩急のつけ方が見事だ。

 メンバーが一旦退場すると、スクリーンにはライブ映像やMV、彼らのこれまでの軌跡が刻まれたVTRが映される。小さな会場から始まり、着実な歩みでこの日まで進んできたことが伝わる感動的な映像だ。

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