松本潤、嵐メンバーとの交流を経て大河ドラマ主演へ 30代最後の1年を迎えて
そして時を同じくして、演出家として手腕を発揮したのが2021年12月30日に東京ドームで開催された『Johnny’s Festival ~Thank you 2021 Hello 2022~』だ。松本は総合演出としての大役を務めた。事務所所属25年超のジャニーズイズムを熟知するひとりとして、何より嵐のメンバーとしてドームやスタジアム規模のステージに立ち、演出も手掛けてきたそのキャリアを存分に活かしていた。
全14組、総勢78名が出演と大規模かつ、フェスという新たな試みだったが、各グループの特性や楽曲のエッセンスを盛り込んだ細やかなステージ演出は流石の一言。ジャニーズJr.時代の系譜を辿ったり、グループの雰囲気を汲んだりしたコラボレーションの数々に「これが観たかった!」「そうきたか!」と唸ったファンも多いだろう。
様々なファンが一堂に会するイベントで、ベテランから若手まで14組のグループを束ね、それぞれの個性を活かしながら、コラボレーションを通して化学反応を起こし、フェスならではの熱気や鮮度を保った演出で魅了した松本。その模様は後日ネット配信が行われたほか、今年7月にはBlu-ray、DVDとしてパッケージ化、さらに多くの人が演出家としての松本の手腕に圧倒されたに違いない。
どれだけ規模が大きくなろうと、どれだけ出演者がいようとも、ファンを思い、フェスという新たな角度からジャニーズの魅力を引き出した演出。それに応えようと各グループも気迫に満ちたパフォーマンスをみせた。改めてジャニーズの魅力や存在意義を感じ、感動が溢れるメモリアルなひと時となった。
今年9月15日には、嵐として初となるライブフィルム『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』が発売。これは2021年11月3日に先行公開、そして同年11月26日から全国公開された作品で、ドルビーシネマで公開されたことでも話題を集めた。そのクオリティを保つため、今回嵐初の4K ULTRA HD Blu-rayでもリリースされる。
ムービングステージ考案にフリフラ(FreFlow)の導入など、松本はこれまで数々の斬新な演出を生み出してきた。ダイナミックな演出や革新的な挑戦を続けてきたのも嵐だからこそ。そうした松本のアクションは、次なる嵐の演出のヒントとなったり、後輩らのステージパフォーマンスの可能性を広げる一助になっていくはずだ。
表舞台はもちろん、演出家として裏方でも活躍する松本だけに、ロングスパンでの撮影となる大河ドラマへの出演は、まさにこのタイミングにしかできないことと言えそうだ。30代最後の大舞台、松本の芝居に酔いしれたい。