乃木坂46、30thシングル選抜メンバーの行方は? 不動のエースか新星か、注目のセンター有力候補も
井上和から漂う風格、スター誕生の瞬間を目の当たりに
一方、現在の乃木坂46は良い意味で先の展開が読めないのがおもしろいところでもある。ここでチラつくのが、2022年に加入した5期生たちの姿だ。生田、白石という形でバトンが渡されている節目の曲のセンターにルーキーが浮上する可能性は低いだろうが、それでも重要なポジションに就くことは十分考えられる。
そんな5期生のなかでいち早く頭角をあらわしているのが、井上和。最初の5期生曲「絶望の一秒前」でもセンターを担当。歌唱力の高さが絶賛されるなど、まさに大型新人と言える。
井上は雑誌『ENTAME』2022年8月号(徳間書店)のインタビューのなかで、5月に日産スタジアムで開催された『10th YEAR BIRTHDAY LIVE』でOGと共演したことについて、「1期生の先輩方が乃木坂46を作り上げてきたからいまがあるので、私たちが壊すわけにはいかない」と振り返っていた。そういった言葉の一つひとつからも、乃木坂46の一員としての自覚の高さが感じられる。私たちはもしかすると、スター誕生の瞬間を目の当たりにしているのではないか。井上には、そう思わせる風格が漂っている。
乃木坂46の歴史をプレイバックするものになるのか、それとも新たな世代の台頭を強く印象づけるものになるのか。30thシングルの選抜メンバー発表は、そのあたりが焦点となるはず。そして、5期生たちがどこまで選抜メンバーに食い込んでくるのかもポイントである。