NGT48が乗り越えていくべき大きな存在とは? コロナ禍以降の活動から見えるグループが目指すもの
4年ぶりの新メンバー、三期生への期待
センター経験者でAKB48表題曲の選抜メンバーも務めたことがある荻野由佳や、2代目キャプテンだった角ゆりあなど、近年卒業したメンバーのことも「乗り越えていくべき存在」として意識させられる。彼女たちも、NGT48というグループ名を聞いて真っ先に名前が浮かぶメンバーだった。グループを発展させるためには、これまでのメンバーが築き上げたNGT48像を良い意味で塗り替えていかなければならない。
NGT48は、4年ぶりの新メンバーとなる三期生12名が6月にお披露目となったばかり。他の48グループとの比較であったり、7年という活動期間を鑑みたりしても、決して見合った期数とは言えないだろう。ただ、だからこそ誰にでもグループの中心メンバーになるチャンスがあるようにも思える。卒業ラッシュのグループの実情を見るとなおさらだ。三期生が新しい風をこれからどのように吹かせていくのか注目だ。
本間日陽のTikTok、ロッチのライブの裏方など多岐にわたる活動
NGT48は現在、ご当地活動により力を入れている。新潟県のスイーツを紹介するVLOG「NGT48の新潟スイーツ部」は、NGT48のファン以外が見ても新潟観光の参考になるものばかり。新潟の観光地は新型コロナの影響でこの2年で大きなダメージを負った。そういう部分でもNGT48にかかる期待は大きいのではないか。
@hinata_homma
また5月30日にはメンバーの本間日陽がTikTokアカウント『ホンマヒナタ』を開設して、美容系を中心とした動画を投稿。メンバーそれぞれが自分たちの個性をどのようにアピールすれば良いのか、思案していることが分かる。そのほかバラエティ番組『ロッチ×NGT48のアイドルってなんだ?』(TeNYテレビ新潟)で共演している「NGT48公式親戚おじさん」ことお笑いコンビ・ロッチの新潟初ライブ『カフェ ロッチ』(5月28日)の際には、裏方スタッフとしてメンバーが働いたという。活動は多岐にわたっているが、共通しているのは「新潟を盛り上げる」ということだろう。グループのコンセプトがはっきりと伝わってくる。
5月11日に行われたSHOWROOMでの特別生配信のなかで、藤崎はキャプテンとして『未完成の未来』に関して「三期生が入ってきて新しくなるNGT48の7年間の集大成、ひとつの区切り」と話した。「未完成」とは、NGT48というグループのことを示しているはず。発展途上の彼女たちが、このアルバムをもって未来に向けて歩み出す。今回のアルバムのタイトルやアートワークは、そうやっていろんな想像を掻き立てる。あとは同作がどのような仕上がりになっているのか、その中身が届くのを楽しみに待ちたい。