にしな、一人で進むために選んだ“仲間”との別れ 旅立ちと自由への希望を託した「青藍遊泳」のバックストーリー
「どう思われてもいいや」というスタンスへの変化
ーー1番のサビで〈永遠に僕らは大人になれずに〉と歌っていて、2番のサビでは〈永遠に僕は大人になれずに〉と歌っているのも印象的で。この「僕ら」と「僕」の違いは、にしなさんのなかでどんな意味がありますか？
にしな：自分のなかでは、最初はみんなのところを抜けていくときの気持ち、お別れするときの気持ちというか。高校の卒業式みたいな感じで、それぞれがそれぞれの方向に進んで行くタイミング。2番はそこから少し時間が経って、ちょっと振り向いたときに、やっぱり同じ環境で同じ時間を過ごさないと、お互いのことってわからなくなるじゃないですか？ もしかしたら、自分が知ってる当時の友達の考え方じゃなくなってるかもしれない。だから、「僕ら」とは言えなかったのかな。パッと振り向いたときに、みんなが器用にやってることを自分ができてなかったりとか……そんな気持ちもある気がします。
ーーアレンジャーはトオミヨウさんですが、ストリングスをフィーチャーしつつ、ストレートなアレンジになっていると言っていいと思います。どんなやりとりがありましたか？
にしな：「青藍遊泳」は一発でアレンジの方向性が決まって、スムーズにできあがっていきました。自分が持っていたイメージと、トオミさんのなかのイメージがすぐに一致した感じでしたね。
ーー曲の構成もすごくシンプルだし、アレンジもすんなり決まったということは、もともとのメロディや言葉に思い入れや自信があったからこそ、その魅力をストレートに出そうと思ったということでしょうか？
にしな：この曲はみんなでアカペラで合唱してもいい曲になってくれるんじゃないかって思いがあったし、シンプルにしていくことが、この曲の良さをより引き出す方向だなと思っています。
ーーまさに卒業式の合唱で歌ってもしっくり来るような、スタンダード感のある一曲ですもんね。ちなみに歌に関しては、以前話したときに「最近録音の仕方について考えている」ということをチラッとお聞きしましたが、その成果が反映されてたりしますか？
にしな：この曲を録ったのは結構前なんですけど……ヘッドフォンを両耳につけるのか、浮かすのか、片耳につけるのか、自分なりにいろいろやって、結局「そんなに違わないよ」って言われた記憶があります（笑）。でも、自分の中では違いがあって、空気の音を聴きながら歌った記憶がありますね。密閉し過ぎずに、ナチュラルに体が鳴ってる音を聴きながら歌ったと思います。私、密閉されちゃうと喉が上ずるというか、自分の体の音が聴こえてる方が、不安定にならない気がしていて。曲とリンクさせて話すなら、青春には不安が含まれるから、歌がちょっと揺らいでいてもいいのかなとは思うけど、でもそれも安定があった上で揺らがないとダメだなって思うので。なので、空気を聴いて、落ち着いた声を意識しながら歌いました。
ーーなるほど。にしなさんの声はまさに体全体を響かせて出ているような印象があるから、ちょっと納得しました。ちなみに、ライブのモニターはどうしているんですか？
にしな：転がし（地面に置くタイプ）です。まだイヤモニは使ったことなくて。でも場所によっては転がしだと反響でやりづらいと思うこともあるので、自分のやりやすさは一旦置いておいて、よりいいものを届けるって考えたときに、先々イヤモニが必要になってくるんだろうなというのは、どこかで常に思ってますね。
ーー最後に、7月にリリースが告知されているニューアルバム『1999』について少しだけ聞かせてください。現在最終の作業中とのことですが、現状どんな手応えがあって、どんな作品になりそうですか？
にしな：一枚目を出したときにも同じことを言っていた気がするんですけど、自分の中のいろんな側面を見てもらえるアルバムになると思っていて。あとは、一枚目を出す前も楽しくいろいろやってたんですけど、それ以降の方がより自分らしくなれている気がして。その期間にレコーディングしたものがギュッと詰まってるので、より「にしな」をいろんな角度から楽しんでもらえる一枚になってるんじゃないかと思います。
ーー「より自分らしくなれている」というのは、どんな変化があったんですか？
にしな：一枚目を出すまでは、「どう見られたいか」とか「これを言ったらどう思われるか」とか、そういうことを気にすることが今より多くて。そこまで自覚はなかったんですけど、自分で自分を縛っていたというか、それによって成長した部分もあれば、苦しんだ部分もあったと思うんです。でも、それこそ「宇宙をどこまでも自由に」という話とも繋がるんですけど、もっと自由に、そのままでいいというか、「どう思われてもいいや」っていうスタンスに変わっていって。そういう意味でも、いろんな部分でより自分らしさが出てる作品かなと思います。
ーー「ありのままのにしな」が凝縮されていて、だからタイトルが生まれ年の「1999」なのか……と思ってプロフィールを見直したら、生まれ年は1998年で「あれ？」ってなりました（笑）。
にしな：タイトルを『1999』にしたのは、「1999」っていう曲があるのが一番の理由なんですけど、アルバムを一枚作って、一個歳を重ねたっていう意味で、「1998」ではなく「1999」なんです。ひっかけ問題みたいになっちゃってますね（笑）。
■リリース情報
先行配信「青藍遊泳」
発売日：2022年6月15日（水）
Pre-save/Pre-addリンク：https://fpt.fm/app/33842/seiran
アルバム『1999』
発売日：2022年7月27日（水）
CD収録内容：
1.アイニコイ
2.FRIDAY KIDS CHINA TOWN
3.debbie
4.東京マーブル
5.U+
6.夜になって
7.ワンルーム
8.モモ
9.スローモーション
10.青藍遊泳
11.1999
購入リンク：https://nishina.lnk.to/1999
・1999【CD作品盤＋初回限定Tシャツ+特製フォトブック】
品番：WPCL-60003
価格：¥8,800（税込）
※初回限定生産作品
※ワーナーミュージック・ストア限定販売
ワーナーミュージック・ストア購入リンク：https://store.wmg.jp/collections/nishina/products/2623
・1999【CD作品盤＋初ワンマンライブhatsu完全版BD】
価格：¥5,500（税込）
※1999枚限定生産作品（シリアルナンバリング）
※封入特典：「hatsu」オフショットチェキ （ランダム・1枚）
Blu-ray収録内容：
・「hatsu」ライブ完全版（2021年6月25日（金） ＠Zepp Tokyo）
・「hatsu」メイキング映像
＜「hatsu」ライブ完全版 収録曲＞
1. 真白
2. 夜間飛行
3. ケダモノのフレンズ
4. ダーリン
5. ランデブー
6. centi
7. 夜になって
8. 透明な黒と鉄分のある赤
9. U+
10. 桃源郷
11. ヘビースモーク
12. ワンルーム
アンコール 1. 青藍遊泳
アンコール 2. アイニコイ
・1999【CD作品盤】
価格：¥3,300（税込）
■早期予約特典
○早期予約特典（店頭）：直筆サイン入りB2サイズポスター
○早期予約特典（ECサイト）：ステッカー
対象期間：2022年4月17日〜2022年6月30日閉店時まで
対象店舗：一部、早期予約特典対象外の店舗もあり
関連リンク
・にしなオフィシャルHP：https://nishina247.jp/
・Music Link：https://nishina.lnk.to/nishina
・Twitter：https://twitter.com/nishina1998
・Instagram：https://www.instagram.com/247nishina247
・YouTube：https://www.youtube.com/c/nishinaofficial
・TikTok：www.tiktok.com/@nishina_official
・Twitter（スタッフ）：https://twitter.com/nishinaofficial
サイン入りチェキプレゼント
にしな のサイン入りチェキをプレゼント。応募要項は以下の通り。
応募方法
※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
※チェキはランダムでの発送となります。指定はできません。
※当該プレゼントは、応募者が第三者へ譲渡しないことが応募・当選の条件となります（転売、オークション・フリマアプリ出品含む）。譲渡が明らかになった場合、当選は取り消され賞品をお返しいただく場合がございます。
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＜締切：6月29日（水）＞
Hair & Make：Kou Chisato
Styling：Yoshie Nunoda
＜衣装クレジット＞
ニットベスト ¥53,900、スカート ¥57,200／共に YanYan（LYDIA）
Tシャツ ¥6,500／Common Noun
スニーカー ¥13,200／MOONSTAR（ムーンスター カスタマーセンター）
その他 スタイリスト私物
＜問い合わせ先＞
Common Noun TEL: 03-5637-7359
LYDIA TEL:03-3797-3200
ムーンスター カスタマーセンター TEL:0800-800-1792