BLUE BLUE BLUE、初の東京公演レポート ダイナミックなダンスと歌声で魅了した「Colorful Days」リリースパーティ

 沖縄出身の女性3人組ダンスボーカルグループ・BLUE BLUE BLUEが1stデジタルシングル「Colorful Days」のリリースパーティー『GROOVE FES OKINAWA IN TOKYO~BLUE BLUE BLUE“Colorful Days”デジタルシングルリリースパーティー~』を開催した。4月27日に同曲がデジタルリリースされたことを記念して、同月29日に地元・沖縄で初のリリースパーティーを行ったばかりの彼女たち。それに続き、BLUE BLUE BLUEとしては初の東京公演に当たるライブとなり、重要なステージと言える。

 同郷の盟友・OBPがアイドルらしい華やかなパフォーマンスでステージを温めたあとに登場したBLUE BLUE BLUEは、いきなり未発表の新曲「Spaceship」からライブを開始。Karin、Mion、Hanaの3人はキレのあるダンスとともに、曲の進行にあわせて立ち位置を次々に変化させていく。その傾向は続く「Favor」にも引き継がれ、モダンなR&Bサウンドで構築された新曲たちを3人の華やかなビジュアルとダンス、そして存在感の強い歌声を交えながら効果的に演出していった。特に、「Favor」では曲中、逆光を用いた照明演出により、静と動を巧みに使い分けたパフォーマンスと相まって、3人のシルエットが神々しく感じられたことも付け加えておく。

Karin

 最初のMCでは、BLUE BLUE BLUEとして開催する東京公演に対する喜びとともに、約2年ぶりの東京でのライブであることも明かし、改めてコロナ禍以降しばらく止まっていた時が再び動き出していることを実感させられる。そんな感慨深さもありながら、3人はミディアムナンバー「♡o♡」でその実力を改めて発揮。曲調とは相反し、細部にまでこだわった細かな動きを交えた運動量の多いパフォーマンスは目を見張るものがあり、彼女たちはまったく息切れすることなく情熱的な歌を届けていく。ここまで、ボーカルに関してはHanaが軸になることが多いように見受けられ、その一方でMionがラップパートでその存在感を強くアピールしていること、振り付けも担当するKarinが圧倒的な表現力でダンスを牽引していることにも気付かされる。もちろん、曲によってKarinやMionが歌の軸になることもあり、一概に誰がどのパートの中心と言い切ることは難しいが、それでも彼女たちのこれまでの経験が随所に活かされていることは一目瞭然だ。

Hana

 「ダンスが武器」(Hana)と強く言い切る彼女たちらしい試みとして、この日は「Skip Dance Family」「BLACKPINK remix」の2曲でダンスに特化したパフォーマンスも披露。観客のクラップに乗せて、3人はダイナミックなダンスを次々と繰り出していく。その様子は、観ているこちらが息をするのも忘れてしまうほど惹きつけられるものがあり、表情の作り込み含め、この技量の高さはもっと多くの人たちに見つかってほしいと実感させられた。この先の展開次第ではK-POPなどを好む女性ファンにも十分にリーチする可能性があるはずだ。

 会場が十分に温まったところで、ライブも後半戦に突入する。EDM色濃厚な「RSG」では、そのサウンドに導かれるように3人のパフォーマンスもさらに激しさを増していく。と同時に、ファンには馴染み深い楽曲ということもあってかフロアの熱気も急上昇。続くヒップホップ調の「Magic」ではKarinを軸に、観客をグルーヴの渦へと巻き込んでいった。さらに、BIBI「The Weekend」、DA PUMP「Com'on! Be My Girl!」とカバー曲を連発すると、フロアの盛り上がりもさらに加速。

Mion

 これらのカバー曲はアレンジ含め完全にBLUE BLUE BLUE色に染め上げられており、この日披露された数々のオリジナル曲の間に並んでもまったく違和感なく楽しむことができた。まだオリジナル曲の発表が少ない現在の状況を鑑みると、こうしたカバー曲はグループのルーツを伝えるとともに、リスナーにも馴染み深い楽曲を共有することで一体感を生み出し、さらには3人の表現の幅を広げる機会にもつながるのではないだろうか。本公演終演後には、7月18日に下北沢SHELTERでのワンマンライブ開催も発表されただけに、今後もこういった遊び心に満ちた試みにも積極的に取り組んでほしいと願わずにはいられない。

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